おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:さんまのハーブ焼き

おいしい発見レシピ

さんまのハーブ焼き

材料(4人分)
さんま…4匹 チェリートマト…12個 じゃがいも…4個
にんにく…2片 タイム…12枝 ローズマリー…4枝 オリーブオイル…100ml
 

下準備
1. 冷凍さんまを解凍してきれいに洗い、尾を切り取ります。さんまの肛門から5mmぐらい頭よりのところで、切り離します。
2. 胸びれの付け根の部分に向かって上から骨まで切り込みを入れ、骨を折り内臓を切らないように、手で引き抜き頭部を外します。
3. 残りの胴の部分を3等分にし、両面に切り込みを入れておきます。 

作り方
1. 下準備したさんまをボウルに入れて軽く塩を振り、30分ぐらい置いて水が出たらサッと洗い、水気をよく切ります。
2. スライスしたにんにく、ローズマリー、タイム、オレガノなど、お好みのハーブをたっぷり加えます。乾燥のミックスハーブでも良いでしょう。
3. オリーブオイルを加えて絡め、最低30分、できれば一晩漬けておきます。
4. 耐熱皿などにマリネしたさんま、ひと口大に切り、皮付きのまま茹でたじゃがいも、チェリートマトを加え、更に絡めます。
5. 200℃に温めたオーブンで、30分程香ばしく焼きます。お好みでレモンを添えてできあがり。

注目の食材さんま
さんまをシンプルにハーブを効かせ、香り良く焼き上げます。レシピ中、ワタを頭から切り離さずに引き抜きますが、ぶつ切りにし、割り箸などで押し出してもきれいにできます。作り方も、塩で水を出さなくても、オリーブオイルで漬け込まなくてもおいしくできます。
「じゃあ、なぜ?」に簡単にお答えすると、ワタのみ抜き取るようにすると、さんまの腹腔内に内臓を囲むように付着しているおいしい脂肪分を残すことができ、焼くと溶けて香ばしく仕上がります。塩をしてしばらく置くことで、浸透圧の違いから水分がさんまから出ます。この作用で水分と一緒に生臭さを出し、同時に塩味を付けることができます。ハーブとオリーブオイルによる漬け込みは、単純にハーブとオリーブオイルの香りをしっかりと付けるため。ちゃんとレシピ通りに手間と時間を掛ければ掛けただけ、おいしくできると思います。 シェフ奥村