薬食同源

体に良い食材を日常的に食べて健康を保てば、薬やサプリメントなどはいりません。

薬食同源:トマト Tomato
薬食同源
 
注目の食材:トマト Tomato
 
 
今月は、日本でも人気野菜の1つトマトです。皆さん、トマトって南米のアンデス山脈が原産って知ってました? 私は、ヨーロッパと思ってました。ところで、この「トマト」という呼び名は「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきているそうです。昔、メキシコのベラクルス地方のアステカ人がこう呼んだのが始まりで、元来「ホオズキ」を指しますが、ホオズキを料理に使っていた事から、形がよく似たトマトも同じ名前で呼ばれたようです。
 
栄養価は、体内でビタミンAに変化するβ-カロテンやビタミンCに加え、ビタミンB群やビタミンEが含まれています。また、カリウムやマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、セレン等のミネラルもを含んでいます。そしてトマトと言えば、さまざまな生活習慣病の原因となる活性酸素を消去する抗酸化作用があります。他にも美白・美肌に有効とされる、大注目の成分「リコピン」も豊富に含まれています。結構、話題になったので、知っている人も多いのではないでしょうか。更に、血糖値や血中コレステロール濃度の低下、発癌物質の除去等の働きがあり、いろいろな病気の予防になるのではないかと、これまた注目の水溶性の食物繊維「ペクチン」も含んでいます。
 
そうそう、トマトはそのまま食べてもおいしいお手軽野菜ですが、「リコピン」を効率良く吸収するには、油を使った調理法で食べる事だそうです。何でも、リコピンは、油に溶けやすい性質で、熱に強く、炒めたり煮込んだりしても、成分がそんなに減少しないんだとか。トマトを使ったコチラの料理もチェックしてみてくださいね!