おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:週末のブランチに スモークサーモンとスクランブルエッグのベーグル

おいしい発見レシピ

週末のブランチに スモークサーモンとスクランブルエッグのベーグル

週末のブランチに スモークサーモンとスクランブルエッグのベーグル

材料(4人分)
スモークサーモン…8枚 …6個 クリームチーズ(スプレッドでも可)…適宜 ベーグル…2個
赤玉ねぎ…1/2個 ケイパー…適宜 チェリートマト…適宜 ディル…適宜 塩・こしょう…適宜
レモン…適宜
 

作り方
1. 赤玉ねぎをスライスし、水にさらしておきます。チェリートマトは、4つ切りにします。
2. ベーグルを半分にスライスし、トーストします。
3. ボールに卵を割りほぐし、油をしいてよく熱したフライパンに、勢いよく流し入れます。卵に均等に熱が入るように、へらなどで手早く、たえずかき回します。
4. 卵が固まり始めたら、すぐに火を止め、余熱で卵を固めて、仕上げにバター(分量外)を少し加えます。
※卵が固まりすぎて、炒り卵になってしまわないよう、ちょっと早いかなと思うところで火を止めましょう。
5. トーストしたベーグルにクリームチーズをたっぷり塗ります。
6. 5の上に、スクランブルエッグ、スモークサーモンと交互に2回重ね、最後にスクランブルエッグをのせます。
7. 6の上に、水気を切った1の赤玉ねぎとチェリートマト、ケイパーを散らします。
8. ディルとレモンを添えて、塩・こしょうして、できあがり。

注目の食材サーモン
オーストラリアのおいしい食材の代表選手といえば、サーモンがあげられますね。そうです、今や日本だけでなく、世界中で称賛を浴びている「タスマニアン・サーモン」、または「アトランティク・サーモン」です。
しかしこのサーモンの名前、何か変な気がしませんか? インド洋と南太平洋の間に浮かんだオーストラリアに「大西洋サーモン」。鮭、鱒科の魚は本来、北太平洋原生魚ですし、暖かい海水の中では生きられないので、赤道地帯を越えて分布域を広げることは考えられません。それなのに南極に程近いタスマニアとは…。ご存知とは思いますが、オーストラリアのサーモンはすべて養殖、1960年代にヨーロッパから、その後カナダから持ち込まれたものです。
以前、タスマニアのTassal社(大手の養鮭業会社)と、「タスマニアン・サーモンと白ワイン」というワインマッチングディナーをしました。5コースすべての料理に鮭やイクラを使い、白ワインと合わせる(さすがにデザートは魚ではできませんでしたが…)ものでした。これはそのとき、タスマニアから来てくださったTassal社の方に聞いたのですが、最初はたったの200匹から始まったそうです。オーストラリアの養鮭の安全基準は、他国よりも厳しく、抗生物質入りのエサの使用禁止、広い生簀1㎥に9kg程度の鮭(他国の平均は1㎥に25kgもしくはそれ以上)、きれいな海水を保つ為の生簀の移動など、世界最高品質を保つ努力もされているようです。 シェフ奥村