おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:お米サラダ

おいしい発見レシピ

お米サラダ

サッパリしていてボリュームもある お米サラダ

材料(4人分)
米(Long Grain)…300g オリーブオイル…60ml にんにく…1片 スパニッシュオリーブ…60g
チョリソ…50g サフラン…ひとつまみ えび…150g いか…100g たこ(Baby Octpus)…100g
白ワイン…250ml …250ml ベイリーフ…2~3枚 赤玉ねぎ…1/2個 パセリ…4tbs
ピーマン…適宣 レモン…適宣
 

作り方
1. にんにくは二つに割り、チョリソは拍子切りに、たこ、えび、いかは食べやすい大きさに切ります。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、にんにくとチョリソを入れて香ばしく、チョリソから油が出るように炒めます。はねるので中火でじっくりと炒めましょう。
3. シーフードを加えて強火で炒め、ワインを入れて沸かします。
4. シーフードに火が入ったら漉して、シーフードだけ別にします。チョリソは漉したスープに戻しておきます。
5. 米と、もんで細かくしたサフラン、水、オリーブ、4のスープとチョリソ、ベイリーフを炊飯器に入れ、軽く塩・こしょうをして炊きます。
6. ご飯を炊いている間に、赤玉ねぎは薄切り、ピーマンはスライス、パセリはみじん切りにしておきます。
7. ご飯が炊き上がったら、大きいボールに移し、シーフード、野菜を混ぜます。塩・こしょうをし、オリーブオイル(分量外)をまわしかけ、レモンを散らしてできあがり。
※タバスコをかけても、おいしくいただけます。

注目の食材お米
今回はお米を使った冷たい料理です。お米を冷やして食べることは「ご飯の国」ではあまり見かけませんが、欧州などでは主食としてではなく、日本人の感覚からすると豆類やイモ類のような使い方をします。日本でも最近、輸入米が随分と手軽に入手できるようになったようですが、オーストラリアのように多種多様なお米が安価でスーパーなどで販売されている訳ではありません。それには輸入規制、減反と貯蔵米の問題、農業政策それから日本人のお米に対する意識などが絡んできます。
冷夏によるお米の不作で初めて日本がお米の輸入に踏み切った年、私は日本のホテルで仕事をしていました。ちょうどそのホテルでは「International Foodフェア」をしており、海外からシェフを招き色々な国の料理を作りました。今回のサラダはそのときの料理の中の一つをアレンジしたものです。普段、手に入らないお米を使い異国の料理を作る、食べてみるとなるほど日本のお米とは違うおいしさや食感でおもしろい! ワクワクと心躍らせて作りました。
でも、お客様の反応は私とは違ったようでした。タイ米やインディカ米と呼ばれる長粒米がおいしくないお米の代表のようないわれ方をされていたせいでしょうか。「このホテルは高いお金を取ってタイ米を食わせるのか(怒)」「いやぁ~ん。インディカ米入ってるぅ」などなど…。もちろん、「こういう食べ方をするとおいしいなぁ」「へぇ~ 本当はこういう使い方をするのね」といってくださった方もいましたが、がっかりさせられたものです。世界の総生産率10%未満の水耕中粒種のジャポニカ米。品質、味など我々「お米星人」の誇るべき和食文化の象徴ですね。
せっかくいろんなお米があるのですから、使ってみると新しいお米の世界のドアが開くのでは? シェフ奥村