おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:いかとアーティチョークの天ぷらサラダ アンチョビドレッシング

おいしい発見レシピ

いかとアーティチョークの天ぷらサラダ アンチョビドレッシング

材料(2人分)
アーティチョーク…1個 いか…ひと口大8切れ 天ぷら衣用/小麦粉・溶き卵・水…適宜
アンチョビ…3切れ レモン汁…1tbs オリーブオイル…2tbs パセリ…適宜
サラダ菜…適宜 トマト・きゅうり等お好みの野菜…適宜 塩・こしょう…適宜
 

作り方
1. ドレッシングを作ります。ボウルに、みじん切りしたアンチョビとレモン汁を入れてよくすり合わせます。アンチョビを軽くつぶし、オーリーブオイルとみじん切りしたパセリを入れ、塩・こしょうをして混ぜ合わせます。
2. アーティチョークは、空気に触れると色が黒ずむので、レモンを絞った水を用意します。茎を3cm程度残して切り落とし、硬いガクを外していきます。茎も含め、全体にクリーム色になるまで剥きます。その都度レモン水に浸けましょう。
3. 穂先を1/3位切り落とし、半割にして、花弁の毛の部分をスプーン等でくり抜き、1/8ずつに切り分けます。
4. いかとアーティチョークを天ぷらにします。いかは、よく水気を取って、粉をはたいてから衣を付けると良いでしょう。180度程度の油で揚げます。アーティチョークも同じ要領で、いかを揚げた後160度程度で揚げ、油を切ります。
5. 皿にサラダ菜、お好みの野菜を盛り付け、天ぷらをのせ、1のドレッシングをかけて供します。 

注目の食材アーティチョーク
今回の料理は、天ぷらです。天ぷららしくしろ、とお叱りを受けそうな仕立てにしましたが、生のアーティチョークをおいしく、手軽(?)にと、作った一品です。旬は春から初夏にかけてと思っていましたが、さすがは広いオーストラリア、6月から12月位まで生の物が手に入るようです。日本で食用の物は、殆ど育たないので輸入品を使っていたせいも有ると思いますが、私にとっては花の蕾らしく、旬のとても短い、貴重でなんだかはかない食材でした。誰かが1つだけグラスの上で水栽培し、厨房には不似合いな大きな紫色の花が咲かせていたのを、まだ下働きの頃、遥か欧州に思いを馳せ、眺めていたのを思い出します。 

この食材、日本人のご家庭で食卓を飾る機会は、殆ど無いのではないでしょうか。瓶詰め等で余りおいしく思われなかった方も、是非、生を試して下さい。見掛けによらず繊細な筍を思わせる味は、きっと皆さんの舌に合う筈です。筍風味とアンチョビ、お勧めのマリアージュです。 シェフ奥村