おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:かにとブロッコリーの冷製カッペリー二

おいしい発見レシピ

かにとブロッコリーの冷製カッペリー二

ほのかな辛さが決め手 かにとブロッコリーの冷製カッペリー二

材料(4人分)
カッペリー二…400g ブロッコリー(小さめ)…1房 かにのほぐし身…150g エシャロット…2個
にんにく…1片 鷹の爪…1片 EXバージンオイル…75ml トマト…1/2個 グレープフルーツ…1個
塩・こしょう…適宜
 

作り方
1. ブロッコリーは小房に分け、やわらかめに茹でて、冷蔵庫で冷やしておきます。
2. にんにくチリオイルを作ります。フライパンに、EXバージンオイル、種を取った鷹の爪、みじん切りにしたにんにくを入れ、弱火でゆっくりと香ばしく炒めます。
3. 2をザルにあけ、オイルとにんにく、鷹の爪を分けておきます。
4. フードプロセッサーに、冷やしておいたブロッコリーとにんにくチリオイルとオリーブオイル40ml(分量外)を入れ、ミンチ状になるように混ぜます。
5. ボールに、4とみじん切りにしたエシャロット、種を取りダイス状にカットしたトマトとグレープフルーツを混ぜ、塩、こしょうで味を調えます。
6. 茹でて、流水で冷やし、よく水切りしたカッペリー二を5に加えて混ぜます。
7. 盛り付け時に、とっておいたにんにく、鷹の爪をかけます。
※レモン汁をかけてもおいしくいただけます。
※かにのほぐし身は市販のパック詰めを利用しました。

注目の料理冷製パスタ
今回は暑い夏に向けの冷たいパスタを作りました。ところで皆さん、オーストラリアで冷製のパスタを召し上がったことや、メニューに載っているのを見たことがありますか? 私自身、正直言って、あまりイタリア料理を食べに行く機会がないのですが、これまでに行ったお店では見たことがありません。
実は、冷製パスタの起源は日本にあったのです。以前、イタリアの有名なシェフ、マルケージさんが日本に来た際、ざるそばを召し上がり、感銘を受け、それをヒントにイタリアに帰ってから考案したといわれています。このシェフは、イタリアに初めてミシュランの三ツ星をもたらした偉大なシェフなのです。
彼が活躍していたのは1970年代ですから、冷製パスタの歴史はとても浅く、「新イタリア料理」と賞賛された彼の料理の一つは、日本の食文化とイタリアンの融合だったわけです。この夏は、冷たく(Coolで)、洒落た(Coolな)パスタにはまってみてください。オーストラリア人の友達や知り合いに、喜ばれること請け合いです。
シェフ奥村