愛子先生の診察室便り

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インフルエンザと予防接種について(2021年7月)- 愛子先生の診療室便り

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インフルエンザと予防接種について
 

メルボルンは7月になり、本格的な冬になりました。インフルエンザのシーズンは初秋から始まっていて、通常は8月がピークとなります。

どんな病気?
インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こります。大きく分けて、A型、B型、C型の3種類あり、毎年世界中で流行を繰り返しています。流行するウイルスの型は、国や地域、また、年毎に異なります。
感染すると急速に症状が現れ、体の節々に痛みが出る、38℃以上の熱が3~4日続く、胸に不快感がある、頭痛がする、倦怠感やふらつきが2~3週間続くなど、風邪よりも症状が重くなります。子供や高齢者では、肺炎などを伴って重症化することがあります。

予防法は?
一番は予防接種をすること。また、ほかのウイルス感染症と同様に、接触感染・飛沫感染を防ぐ方法が有効となります。

●予防接種を毎年する。効果は3~4ヶ月。
●シーズン中は人混みを避ける。
●手洗い、うがい。
●咳、くしゃみをする時は、鼻と口を塞ぐ。
●鼻をかんだゴミはすぐゴミ箱に捨てる。
●食器やタオルなど、ほかの人とシェアしない
●キーボード、電話、ドアのハンドルなどの掃除、除菌を行う。

生後6ヶ月から5歳までの小児、特定慢性疾患を患っている方、65歳以上の方、妊婦さんへの予防接種は、政府が費用を負担し無料で受けることができます。GP(一般開業医)に相談しましょう。COVID-19のワクチン接種の時期と重なる場合でも、2週間空ければ接種は可能です。

新型コロナウイルス感染防止のさまざまな取り組みにより、昨年2020年はインフルエンザ感染数は例年と比べると少なくなりました。今年も少なくなるのではないかと言われていますが、 油断大敵です。

かかったかなと思ったら
インフルエンザは早期処置・治療はもちろんのこと、公衆衛生の観点からも、検査をすることで予防接種研究に大変重要な手掛かりを提供することになります。COVID-19と症状が似ているところもあるので、まずはGPに連絡をしましょう。
症状が軽度な場合でも外出を控え、家で安静にして休養を取るようにして下さい。
 
 
Dr. Aiko Tomita Dr. Aiko Tomita Logo 一人ひとりに向き合った医療を提供
富田愛子 Dr. Aiko(Tiarni)Tomita
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