おいしい発見レシピ

奥村シェフがオーストラリアで手に入る食材を使ったレシピをご紹介

おいしい発見レシピ:ラムラック ミントジェリー添え

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ラムラック ミントジェリー添え

ラムラック ミントジェリー添え

材料(4人分)
ラムラック…・8本 マスタード…適宜 ミントジェリー…適宜 パン粉…大さじ8
刻みパセリ…大さじ1 お好みのハーブ…適宜 すりおろしにんにく…小さじ1
オリーブオイル…大さじ4
ソース用
ビーフストック…250ml 玉ねぎ…1個 にんじん…1本 にんにく…1片 白ワイン…150ml
タイム…1枝 ベイリーフ…1枚
付け添えにマッシュポテトグリーンピースなど
 

作り方
1. ラムラックの骨の周りに付いている余分な肉、脂や筋を包丁でこそげ落とすようにして取り除きます。くず肉は1cm大の細切れにします。
2. ソースを作ります。にんにくは芯を抜き、2つ割にしてつぶします。玉ねぎ、にんじんは粗みじん切りにします。
3. 熱した鍋に、オリーブオイルを少量しき(分量外)、にんにくを入れて香りが出たら、くず肉を入れて中火でカリカリになるまで炒め、鍋から取り出して脂をよく切ります。
4. 鍋に残った油をふき取り、オリーブオイル大さじ1(分量外)を入れて玉ねぎ、にんじん、ベイリーフ、タイムを入れて炒めます。
5. 肉を鍋に戻し、白ワインを加え、強火で沸かして半分量になったら、ビーフストックを加えて中火で煮込みます。150mlぐらいになったら漉して、塩・こしょうで味を調えます。
6. ボウルにパン粉、刻みパセリ、お好みのハーブ、すりおろしたにんにく、オリーブオイルを入れ、よく混ぜます。
7. ラムラックに塩・こしょうし、グリルかフライパンで高温でレアに焼き上げ、マスタードを表面に塗ってから、6のパン粉をのせて軽く押さえます。
8. 220℃に温めたオーブンでパン粉の表面がこんがりするまで焼きます。
9. 皿に盛り、マッシュポテト、グリーンピースなどを併せ、5のソースをかけて、ミントジェリーと供します。

注目の食材ミントジェリー
ラムにミントジェリーを合わせた料理です。ミントジェリーは、緑色の甘いジェリーに、刻んだミントの葉が入った瓶詰めの調味料(?)です。そのまま舐めると甘い歯磨き粉のような味ですが、ラムと合わせると「ふぅ~ん」という組み合わせに。この組み合わせ、日本人的にはちょっと敬遠してしまいそうですが、肉類に甘い物を合わせるのはどこでも定番の組み合わせです。大豆由来の味噌や醤油に甘味を付けるのが日本流。果物などの甘味を肉と合わせるのが欧州流といったところでしょうか。
少し独特の香りを持つ羊肉に、ミントの爽やかさと甘いジェリーを合わせたのがこの料理というわけです。ラムもミントジェリーも、どこのスーパーでも売っているのでこの機会にお試し下さい。コモンウェルス国家であり英国の文化が見受けられるメルボルンで、典型的な英国料理を作ってみるのも一興かと…。たっぷりのマッシュポテトにグリーンピース、あとは煮過ぎたにんじんと芽キャベツが付けば、なお良し。この料理と共に、行ったことがある方もない方も遥か英国に思いを馳せ、伝統的なサンデーローストを気取ってみてはいかがでしょうか。 シェフ奥村