医者にかかるほどではないけど、ちょっと気になる健康のこと。ちょっと気になる症状の発症、予防や対策、対処法などをお伝えします。ただし、何事もプロに任せるのが一番。症状が改善されなかったり、酷くなる場合は、必ずドクターに相談を。
2025/08/12
花粉症になるのはなぜ? 花粉症かなと思ったら- ムズムズ・イライラ 花粉症のこと

あちこちで花が咲き始め、街中が明るくなる春が近付いて来ると、なんだか心もうきうきしてくるもの。でもその一方で、目のかゆみや鼻水などの辛い花粉症に悩まされ、「春が一年で一番憂鬱で苦手な季節...」という人も多いのではないでしょうか。実はメルボルンは花粉症に悩まされる人がかなり多い街。そこで花粉シーズンが本格化する前に花粉症について学び、しっかり対策をしましょう。
取材協力: 富田愛子先生
| 花粉症の原因となる花粉 |
花粉症の原因となる植物は、スギやヒノキだけでなく、実はいろいろあります。原因植物は樹⽊と草本に大別することができますが、日本ではスギ花粉やヒノキ花粉などの樹⽊の花粉が多いのに⽐比べて、メルボルンでは、芝、カモガヤ、ブタクサなど背の低い草の花粉がかなり 多く⾶んでいます。日本とメルボルンでは影響を及ぼしている花粉の種類が異なるため、日本では重度度の花粉症に悩まされていた人がメルボルンでは全く症状がなくなったり、逆に日 本では何ともなかった人がメルボルンに来てから花粉症を発症したという例も多いようで す。他にもゴマギクや、シドニー周辺ではカベライクサ (asthma weed)、オーストラリア郊外ではシャゼンムラサキなどの花粉が飛散しています。
| 花粉症になるのはなぜ? 治らない? |
花粉症になるかどうかは、遺伝的体質、生活環境、花粉濃度が関係しています。花粉症は元をたどれば、ぜんそくやアトピーなどと同じ免疫疾患の一種です。花粉症になるのはアレルギー体質の人で、アレルギー体質は残念ながら遺伝します。花粉症は、花粉に接触するとすぐに症状が現れるわけではありません。花粉に接触するたびに体内に「IgE抗体」が蓄積され、ある水準に 達すると初めて発症の準備が整った状態になります。これを「感作が成⽴した」といい、この状態で花粉に接触するとくしゃみや⿐水などの花粉症の症状が現れやすくなります。
昔は持って⽣まれた体質が原因で花粉症を煩う⼈が殆どでしたが、最近は環境が原因となって患者数が増えているといわれています。清潔すぎる環境に慣れたことや、すぐに薬に頼るなどの生活習慣によって、免疫⼒が下がっていることが花粉症患者が増えた一因だとさ れています。花粉症は一種の現代病といえるでしょう。
花粉症は、⼀度発症してしまうと完治は難しいのですが(但し免疫療療法では完治・克服を ターゲットにしています)、⽣活環境を変えることで症状が出ないようにすることは可能です。たとえば埃アレルギーの場合、全くほこりのない⽣活をすることは現実的には不可能ですが、部屋のカーペットを外して床はまめにふくようにするといったことで症状が出にくく なるようにすることができます。一度発症してしまっても、⾃分のアレルギーの原因をはっ きりさせて、なるべく症状が出ないように生活環境を変えると良いでしょう。
昔は持って⽣まれた体質が原因で花粉症を煩う⼈が殆どでしたが、最近は環境が原因となって患者数が増えているといわれています。清潔すぎる環境に慣れたことや、すぐに薬に頼るなどの生活習慣によって、免疫⼒が下がっていることが花粉症患者が増えた一因だとさ れています。花粉症は一種の現代病といえるでしょう。
花粉症は、⼀度発症してしまうと完治は難しいのですが(但し免疫療療法では完治・克服を ターゲットにしています)、⽣活環境を変えることで症状が出ないようにすることは可能です。たとえば埃アレルギーの場合、全くほこりのない⽣活をすることは現実的には不可能ですが、部屋のカーペットを外して床はまめにふくようにするといったことで症状が出にくく なるようにすることができます。一度発症してしまっても、⾃分のアレルギーの原因をはっ きりさせて、なるべく症状が出ないように生活環境を変えると良いでしょう。
| メルボルンと花粉症 |
実はメルボルンは、⼈口の4割程度は花粉症に悩まされているといわれるほど、花粉症患者 が多い街です。また、ぜんそくの患者が多いこともよく知られていますが、これには地理的条件が関係しています。ビクトリア州の南海岸は、北風に乗って花粉が運ばれてくるため、花粉飛散量が多くなっているのです。オーストラリアの東海岸地域は、海風を受け、Great Dividing Range ⼭脈が⻄からの⾵を避けているため花粉が少なく、南オーストラリアや⻄ オーストラリアではどこからの⾵を受けるかによって花粉濃度が変わります。
| 花粉症かなと思ったら |
花粉症かなと思ったら、まずはGPに掛かりましょう。アレルギー症状があることを伝えれ ば 、専⾨医よるアレルギーテスト(パッチテスト、⾎液検査)を受けられます。何のアレルギーなのかをはっきりとさせて、それぞれの症状に応じた薬を使うことが⼤切です。アレルギーテストは項⽬がかなり細かく分かれているので、原因をきちんと突き⽌止めることができます。⽇本固有の物質が原因だと思われる場合は、⽇本で検査を受けるのが良いでしょう。花粉症でGPに掛かろうとなかなか思わないかもしれませんが、症状がひどくなると炎症を抑えるのが難しくなるので、なるべく症状が軽いうちに早めに受診するようにしましょう。きちんと検査を受けておくと、症状に合わせた対策がとりやすくなります。
「毎年春になると⿐がぐずぐずするから」と花粉症だと⾃己診断し、市販の薬で毎年適当に対応している人もいるかもしれませんが、きちんと診察を受けて、それぞれに応じた薬を選ぶことが 大切です。前年も症状が出た人は、花粉飛散シーズンが始まる前にGPを受診しておくと良い でしょう。
つらい症状を病院や薬局で説明できるよう、必要な英単語はしっかり覚えておきましょう。
| GPに掛かる時に役立つ英単語 | ||
| 花粉症 | hay fever | ヘイ・フィ(F)ーバー |
| 鼻詰まり | blocked nose | ブロックドゥ・ノウズ |
| 目のかゆみ | itchy eyes | イッチー・アイズ |
| 喉のイガイガ | rritated throat | イリ(R)テイテドゥ・ス(TH)ロウトゥ |
| くしゃみ | sneeze | スニーズ |
| 処方箋 | prescription | プリ(R)スクリ(R)プション |
| 鼻スプレー | nasal spray | ネイゾル・スプレ(R)イ |
| 抗ヒスタミン剤 | antihistamine | アンティヒスタミン |
次回は、薬についてお話しします。

