2020/06/09
薬食同源:パースニップ Parsnip
注目の食材:パースニップ Parsnip
食べた事はもちろん、見た事もないマイナー野菜のパースニップ。初めて見たのは、メルボルンのマーケットで「へぇ~、白いニンジンなんてあるのね~」っと思いつつ、素通りした記憶が…。皆さんも、白いニンジンって思いませんでした? 日本では、アメリカボウフウ、オランダボウフウ、シロニンジン(ほら! 間違ってないでしょ!)、サトウニンジンといろいろな呼ばれ方をされているようです。マイナーだから呼び方が統一されてないとか?
このパースニップは、ニンジンと同じセリ科の植物でヨーロッパ原産。ニンジンのような肉質の白い主根を食用とします。ニンジンに似た香気があり、味は淡白で甘みとわずかな苦味…あえて例えるなら、ニンジンとカブとキャベツとゴボウを合わせたような感じ。って、想像しにくいですよね。
ビタミンA、C、E等が豊富で、他には食物繊維、カリウム等のミネラルも含んでいます。野菜にしては糖の含有量が約3%と高めで、昔はパースニップからシロップやマーマレードを作り、酒を醸したとか。
ローマ時代から薬用としても利用され、整腸作用、利尿作用、鎮静作用、消炎作用、動脈硬化予防作用があるとされています。最近では、アメリカ国立癌研究所が発表した癌予防の可能性のある食品の、トップグループに位置付けられました。マイナー野菜パースニップ、メジャー進出か!?
私は、手軽にできるローストかマッシュにしてメイン料理の付け合わせにしていますが、奥村シェフに教わったチップスもパースニップの甘みがグ~ンと出ておいしかったです。是非、お試しを!
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