薬食同源

体に良い食材を日常的に食べて健康を保てば、薬やサプリメントなどはいりません。

薬食同源:フェンネル Fennel
薬食同源
 
注目の食材:フェンネル Fennel
 
スーパー等の野菜コナーで見かける、玉ねぎとセロリの中間のような野菜…その名は、フェンネル。って、知ってました?
 
フェンネルは、セリ科の植物で和名はウイキョウ(茴香)。地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトの墓から発見された医学書のパピルスに記載されていたり、古代ローマで栽培されていた記録がある歴史上最も古い作物の1つと言われています。なんでも、古代ローマの人々は大蛇が視力を良くする為に、この草を食べると信じていたとか、ギリシャでは痩せるハーブとして「マラトロウ(ギリシャ語で痩せる)」と名付けられた等、逸話の多い食べ物です。
 
種子は、甘い香りと苦味が特徴で、消化促進・消臭に効果があり、香辛料、ハーブとしてヨーロッパ、インド、中国で古くから親しまれています。
どちらかと言うと種子の方がメジャーな感じですが、今回取り上げたのは、葉柄基部が肥大した部分。私は薄くスライスにしてサラダに混ぜています。独特の薬ぽいよーな甘い香り(黒いグミのようなお菓子リクリッシュみたい)がするので苦手な人もいるかもしれませんが、火を通すとクセが抜けてじんわ~り甘みが出るので、お勧めです。
 
そうそう、フェンネルは繊維質が多く、ビタミンAが豊富。他にもビタミンB、ビタミンC、鉄等のミネラルも含まれています。でも、フェンネルは子宮を刺激する作用があるので、妊娠中は大量に食べないよーに。馴染みのなさそうな食べ物ですが、果実は、日本でお馴染みの胃薬『太田胃散』等に使われているとか。知らなかっただけで、お世話になってました、私。
 
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