薬食同源

体に良い食材を日常的に食べて健康を保てば、薬やサプリメントなどはいりません。

薬食同源:蕎麦 Buckwheat
薬食同源
 
注目の食材:蕎麦 Buckwheat
 蕎麦 Buckwheat
日本人の年越しに欠かせない食べ物といえば『蕎麦』。メルボルンにいても大晦日に年越し蕎麦を食べる人は、結構多いのではないでしょうか。日本とは気候が逆のメルボルンでも、ざる蕎麦やサラダ蕎麦にしたり対応しやすいしですね。その点、伝統的なクリスマス料理は、夏のオーストラリアで食べるのは厳しい…。あぁ、話がそれました。蕎麦ですよ。蕎麦。
 
世界的にみると、蕎麦粉を使用した料理は意外と多く、メジャーなところでは、ロシアの蕎麦粥、フランスの蕎麦粉のクレープ、 ガレットなどがあります。日本人にとって「蕎麦」と言えば麺ですが、麺にするのは、中国や韓国などの隣国だけのようです。
 
なんとなく体に良さそうなイメージがある蕎麦ですが、どういった成分・効能があるのでしょうか。1番の注目成分は『ルチン』と呼ばれるポリフェノールの一種。ルチンは、毛細血管を強化し、血流をスムーズにし、降圧作用や抗酸化作用があるとか。その他には、肝硬変や動脈硬化、自律神経失調症防止の効果がある『コリン』、疲労回復に効果のある『パントテン酸』、大腸癌や便秘を防止する『食物繊維』が含まれています。また、他の穀類よりも『たんぱく質』『必須アミノ酸』『ビタミンB群』が豊富です。
但し、ビタミンやミネラルは湯に溶け出る性質があります。茹で湯の蕎麦湯を飲んで、溶け出たビタミンやミネラルを補充しましょう。
 
アレルギー物質を含む食品なので、小さな子供へ与える時は注意が必要。冷たくても、温かくてもおいしい蕎麦。年越し以外にも積極的に食べましょう。