
2011/10/10
食に関して保守的なオーストラリアでは、日本人は日本料理、フランス人はフランス料理と、
シェフの国籍=その国の料理が正当な物、という固定観念が強い。
恐らくそれは、国際色豊かなこの国ならではの歴史の産物かもしれない。
日本では日本人シェフが作る、フランス料理やイタリア料理を食する事はごく当たり前だった私にとって、
「...
2011/09/21
世界人口第2位の大国インドで生まれた料理。
全身を包み込むようなスパイスの香りは、
誰もが食欲をそそられる、胃腸を活発にしてくれるアロマセラピーだと思う。
ファストフード系のインド料理が多い中、Shiraazは本格的なインド料理を堪能できるレストラン。
大きな期待を込めて、店のドアを押した。
...
2011/08/26
日本で働いていた頃、仕事帰りに職場近くのスタンディングバーで、
軽いつまみとワインでほんわり身も心もを温めてから帰路に着く…。
風が冷たくなって冬が訪れると、そんな日々をふと思い出す。
おいしいお酒とそれを引きたててくれる小皿料理。
メルボニアンになり5年目にして、ようやくあの頃のささやかなひと時を味わえる店に出会えた...
2011/08/17
交通や通信が目まぐるしくの発達している21世紀。
食の国境がなくなりつつある現代にフュージョン料理は生まれた。
各国の誇りとなる味を融合したボーダレスな料理は、オーストラリアだけでなく世界中に広まっている。
一方、Heirloomは、バックグラウンドの全く異なるフレンチシェフのKyle Doody氏と、...
2011/05/27
時間は毎日驚く程速く流れる。
1日が始まり、気が付けば外は暗闇に包まれている。
デイライトセービングが終わり、日が落ちるのが早い初秋のメルボルン。
しばらくするとメルボニアンにとって「冬眠の季節」が始まる。
そんな出不精になりがちな寒い冬でも足を運びたい店がHawthornにある。
Ochaは改めて紹介するまでもない程、...
2011/05/20
いつも人が溢れているBourke St.。 そんな街の喧騒から逃れるように足を踏み入れたこの店は、
ヨーロッパの裏通りを思わせるレストラン。
建物の間の路地にあり、旧GPOビルをそのまま生かした古き良き時代の陰影からか、 まるでここだけが別世界。
ロケーションに反してお忍び感があり、そして甘美な気持ちにさせてくれる、...
2010/12/08
シティの中心の静かな一角に新登場のレストラン。「肉屋のグリル」という名前はちょっと変わっている。かなり自信があるのでは? という直感に頼ってドアを開ければ、そこは別世界。嬉しい驚きのヨーロッパ気分が待っていた。
正月ともなると、日本から家族や知人が訪問する機会も増えて、おいしいステーキが食べたいというリクエストも多いはず。でも、...