わかりやすいビザのおはなし

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卒業生ビザの一般的な条件とCOVID-19 パンデミックの特別条件(2021年8月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title 卒業生ビザの一般的な条件とCOVID-19 パンデミックの特別条件

卒業生ビザ(サブクラス485)は、オーストラリアで勉強を終えた特定の学生が申請できるビザです。このビザは、オーストラリアの教育機関で勉強を終えた後も継続して滞在したいと考えている卒業生の方にとって、とても良いオプションです。卒業生ビザでの滞在中に、永住権申請に必要な職業経験やポイントを稼ぐことができるので、永住権取得への良い足掛かりになります。

2つのストリーム
卒業生ビザには主に2つのストリームがあります。「Post Study Workストリーム」と「Graduate Workストリーム」です。どのタイプのコースを修了したか、また、いつ最初の学生ビザを取得したかによって申請できるストリームが決まります。

基本的な要求
「Post Study Workストリーム」と「Graduate Workストリーム」の主な申請条件は以下の通りです。
● 申請時50歳以下。
● 英語要求を満たしている。
● 「2年間の就学要求」、Australian Study Requirement (ASR)を満たしている。
● CRICOSに登録されているコースを修了。
● コースは英語で受講している。
● 以前、卒業生ビザ(サブクラス476または485)を第一申請者として保持していない。
● 健康と人格の要求を満たしている。
● 現在、学生ビザ、もしくは過去6ヶ月以内に学生ビザを保持していた。

COVID-19 パンデミックの特別措置
政府はパンデミックによって影響を受けた留学生をサポートするため、卒業生ビザの申請要求に関する法を改正し、特別免除条項を加えました。

◆国外からの申請が可能◆
通常、卒業生ビザはオーストラリア国内で申請し、ビザを受け取る際も申請者は国内にいる必要があります。但し、パンデミックにより自国へ帰国した、または渡航規制のためにオーストラリアに入国できない学生は、オーストラリア国外からも申請可能になりました。国外でビザを受け取ることもできるようになりました。国外でビザが下りた場合、ビザの開始日はオーストラリアに入国した日になります。

◆申請期限の延長◆
通常卒業生ビザはコース修了後、6ヶ月以内にビザ申請をしなければなりません。パンデミックによって影響を受けた場合、申請までの期限はコース修了後12ヶ月に延長されます。

◆オンラインラーニングも「2年間の就学要求」に換算◆
通常、「2年間の就学要求」(ASR)において、オンライン学習の割合は25%まで許されており、残りは対面授業で受講しなければなりません。

 ● 現在、COVID—19の影響でやむを得ずオーストラリア国外からオンラインで学んでいる場合、その期間も「2年間の就学要求」に含めることができます。
 ● オーストラリア国内にいる学生も、教育機関が対面での授業をできなくなり、オンラインラーニングを実施している場合は、その期間を「2年間の就学要求」に含めることができます。

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Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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