わかりやすいビザのおはなし

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卒業生ビザ(サブクラス485)の期間延長(2022年2月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title 卒業生ビザ(サブクラス485)の期間延長

卒業生ビザ(サブクラス485)に関して、政府は2022年1月19日に新たな変更を出しました。今回の変更により、卒業生ビザ保持者の一部に対し、ビザ有効期限が延長されることになります。これはCOVID-19パンデミックの影響でオーストラリア国外に留まらざるを得なかった卒業生ビザ保持者が、迅速にオーストラリアに戻ってこられるようにするためです。この変更は2月18日から適用されています。

以下の条件を満たす卒業生ビザ保持者は、今年の9月30日までビザ有効期間が延長されることになります。ビザの期限が既に切れている方もビザが再度有効になり、9月30日まで卒業生ビザを保持できることになります。

卒業生ビザ延長の条件
● 2021年12月15日時点で卒業生ビザを保持していた。
● 現在保持している卒業生ビザが、2022年9月30日より前に有効期限が切れる。
● ビザ保持者は卒業生ビザが発行された際、オーストラリア国内にいた。
● ビザ保持者は2020年2月1日から2021年12月14日までの間、オーストラリア国外にいた期間がある。
● 2021年12月15日以降、卒業生ビザがキャンセルされていない。
● 2021年12月15日以降、ビザ申請者はほかのビザを受け取っていない。

ビザ再度有効の条件
● ビザ保持者は以前卒業生ビザを保持しており、そのビザは2020年2月1日から2021年12月14日までの間に期限が切れた。
● ビザ保持者は卒業生ビザが発行された際、オーストラリア国内にいた。
● ビザ保持者は2020年2月1日から2021年12月14日までの間、オーストラリア国外にいた期間がある。
● 卒業生ビザが、有効期間中にキャンセルされていない。
● 卒業生ビザの有効期限が切れた以降、そのほかのビザを受け取っていない。

上記の条件を満たすビザ保持者は、自動的に変更手続きが行われます。特に申請などしなくても移民局で手続きされ、該当者に直接連絡が来ます。また、このプロセスに費用は発生しません。このビザ期間の延長には最初の卒業生ビザに含まれていた家族員も含まれます。

該当者は一部
残念ながら殆どの卒業生ビザ保持者、また以前の保持者には上記の条件が適用しません。パンデミックの影響を受け、2021年の12月14日までしばらくの間、オーストラリア国内に入ってこられなかったビザ保持者のためにデザインされているからです。

今回の変更は7月1日に新しい卒業生ビザ申請条件が出る前に、いち早く海外に留まっているビザ保持者が戻ってこられるようにするための一時的な措置です。COVID-19パンデミックで影響を受けた卒業生ビザ保持者を救済する目的ではありますが、今オーストラリアは深刻な労働者不足に直面しており、海外からの労働者を必要としている現状が反映されているのです。

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Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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