薬食同源

体に良い食材を日常的に食べて健康を保てば、薬やサプリメントなどはいりません。

薬食同源:唐辛子 Chili
薬食同源
 
注目の食材:唐辛子 Chili
 
 
不得意な人もいるかもしれませんが、唐辛子を取り上げたいと思います。東南アジアや四川料理、韓国料理でお馴染みなので、アジア原産かと思っていたら、中南米が原産だそうです。確かに南米の料理も唐辛子がよく使われていますね。なんでも、コロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパに伝えた物の1つが唐辛子で、キリスト教の宣教師等によって、アジアに広がったのだとか。
 
ちなみに、唐辛子は、世界一の生産・消費量を誇る香辛料。辛さだけが注目されがちですが、実は、ビタミンAとビタミンCが豊富な野菜。そして、忘れてはならないのは、ダイエットや美肌に効果があると話題になった辛み成分カプサイシン。脂肪分解酵素を活性化して、体内の脂肪の分解を促進してくれるそうです。だからといって、唐辛子をやたらと食べるのは、考え物。血圧上昇、胃壁を荒らして灼熱感、腹痛、腹部膨満の原因になったり、皮膚疾患や痔がある場合は、症状の悪化させてしまう可能性も…。
 
適度に摂取すれば、体を温める働きや健胃作用、殺菌作用などもあり、冷え、むくみ、肩こりなどの解消、胃炎の改善などの効果が期待できます。ほら、辛い物を食べた後、体がポカポカ、血行が良くなって、足先の冷えも解消。なんだか、食欲もわいてきて元気が出てきた。な~んて経験ありませんか? 唐辛子をたっぷり使用したペーストを使ったレシピもあるので、コチラもチェックしてみてくださいね!
 
あと、子供のクセに冷え性だった私に、祖母が「靴下の中に鷹の爪(唐辛子の一種)を入れなさい」と言って台所から乾燥した鷹の爪を持ってきたのを覚えています。昔は寒い外を歩く時に腹や腰が冷えないように、腹巻きの中に唐辛子を包んで歩いたのだとか。冷え性の方は、是非お試しを。