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皆さん、中国名「八角」と呼んだ方が馴染みがあるのではないでしょうか？　原産は（予想通り）中国。西洋では、アニスに似た甘い香りと、八つの袋果が星の形をしている事から「スターアニス」と名付けられたようです。フェンネルに似た強い甘みと微かな苦味と辛味を持っています。味も香りも特徴があるので、好き嫌いがハッキリ分かれそうな気がします。

 

中国では日常的に使われるメジャースパイスで、北京ダックや杏仁豆腐の独特な風味は、スターアニスによって生み出されているそーです。確かに、スターアニスの香りは、中華料理を連想させますよね。また、東洋では、昔から線香や抹香（まっこう：粉末状の香）の原料に使われていて、宗教的な香りとも言えるようです。一方、西洋では、高級品とされていたアニスの代用品として広まったようです。

 

中華料理やエスニックデザートに使用するのが一般的ですが、肉や魚の臭み取り、下味や匂い付けに用いる他、カレーに少量入れると、まろやかに仕上げるのだとか。コレは、試してみなければ。でも、このスターアニス、少量でもかなり香りが強いので、使用する際は量に要注意です！

 

効能は、胃腸の働きを良くし、喉の炎症を和らげる効能があるとされています。体を温める作用もあり、冷え性の改善に有効とされ精神安定、また本当かどうか分かりませんが、母乳がよく出ると言われています。抗インフルエンザ剤「タミフル」の原料で知られていますが、直接食べても効果はありません。念の為。