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移民プログラムの改革が発表されました(2022年9月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title 移民プログラムの改革が発表されました

9月1日、2日に行われたJobs and Skills Summitにおいて、オーストラリア政府は現在オーストラリア経済が面している問題とその長期的な解決策について話し合いました。
サミットでは、効果的な移民政策は労働力と経済成長を促進する手助けになることが再確認されました。また海外からの移民はオーストラリア労働者の代替えとしてではなく、お互い尊重し合う存在であるということを明確にするために、政府、産業、そしてユニオンすべてが役割を担っていることが指摘されました。
また、Home Affairs省のオニール大臣は短期間移民へのフォーカスから永住権、市民権の取得、そして国造りへシフトすることが優先だと強調しました。

緊急対策として
サミットを終え、政府はプレスリリースで以下の大規模な改革計画を発表しました。

  1. 労働力不足を解消するために2022-2023年度において永住移民プログラムの上限を19万5,000人まで増加する。―これは永住技能移住、特に海外からの申請を増やすことを目的としています。
  2. ビザ審査期間を早め、ビザの審査待ちの渋滞を解消すために、約3,600万ドルを追加資金として投入する。 ―現在90万人のビザ審査が審査待ちであると言われています。
  3. 就学後にオーストラリアで就労できる期間を増やす。最近卒業し、スキル不足が認められているエリアの分野で修了資格を取得した留学生は、追加で2年間の滞在が認められる。 ―IT、エンジニア、看護、教育の分野を卒業した留学生は、少なくとも追加で2年間滞在できることが予測されます。
  4. スキル、労働者不足を解消するために、学生ビザとトレーニングビザ保持者の労働制限緩和を少なくとも2023年6月30日まで延長する。 —この労働制限の緩和は今年の1月に導入されており、「2週間で40時間以内」の労働制限が撤廃されました。

更なる改善が必要なエリア
長期的な改善計画として、今後10年の課題に合わせたオーストラリアの移民政策の目的、構造、目標の改善、見直しが含まれています。
具体的には、
・職業リストの見直し。
・テンポラリービジネススポンサービザ保持者の永住権取得の拡張。
・移民労働者の搾取問題の改善。
などが挙げられています。

今後期待される移民プログラムの改革
オニール大臣によると、今回提案された改善案は大改革の始まりに過ぎないということです。新しいアルバニージー内閣のもと、今後移民プログラムに大規模な改革が行われることが予想されます。
9月11日付のSydney Morning Herald紙の記事に、オニール大臣が述べた移民プログラムの問題と改善案がまとめられているのでコチラを参照下さい。

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Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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