わかりやすいビザのおはなし

ビザの問題解決します。ビザ・法律スペシャリストのAndy Ellenが分りやすく解説。

ビザ申請が拒否されたら(2024年11月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title ビザ申請が拒否されたら

ビザ申請が拒否された場合、移民局とは異なる「ART」という機関に異議を申し立てることが可能です。ARTは拒否されたビザ申請を再審査し、不当に拒否されたという判断に至った場合、拒否決定が撤回される場合もあります。この異議申し立ての審査機関はこれまで「Administrative Appeals Tribunal (AAT)」という名称でしたが、2024年10月14日より、「Administrative Review Tribunal (ART)」に名称が変わりました。


ビザ申請同様に、オーストラリア市民権の申請拒否や取り消しに対しても、異議申し立てすることができます。基本的にオーストラリア国内から申請されたビザや市民権申請に対してART申請することができます。但し、オーストラリア国外からされた申請の場合は異議申し立てをすることができません。

ART申請の流れ
ART申請をすると、ARTは拒否されたビザ申請書類や新たに提出された証拠書類を詳細に調査し、ビザ申請の拒否決定が正当であったか審査します。ARTは、元の決定を「支持」する(元の決定が正当であると判断する)か、「差し戻し」する(元の決定に対して再検討するよう要請する)かの判断をします。「差し戻し」の場合、ケースは移民局に差し戻され、ARTの指示を考慮した上で、再度審査が行われます。結果、移民局がビザ申請を承認し、ビザが下りることもあります。

申請期限

  • ビザ申請が拒否された場合、移民局からの拒否通知書に「異議申し立ての権利」が記載されているか確認し、期限以内に手続きを行う必要があります。
  • 期限内に異議申し立てを行わないと、後からビザ申請の拒否や取り消しに対して異議を申し立てることはほぼできません。

ARTの申請料金
ビザ申請拒否の審査に対して、3,496ドルの申請料が必要です。

ARTの申請料金の返金

  • 申請が無効と判断された場合、支払った申請料金の全額が返金されます。
  • 審査結果が申請者に有利である判断が下された場合は、支払った申請料金の半額(50%)が返金されます。
  • 申請者が申請を取り下げた場合は、限定的な状況でのみ申請料金が返金されます。

審査期間
ARTの審査期間は申請内容によって異なり、数ヶ月から数年掛かることがあります。例外的なケースの場合、優先審理が行われることもあります。
ARTに異議申し立てをすることは、容易で安価な選択肢にはなりません。ARTや関連する法律、政策、手続きを理解し、自信を持ってARTに出廷できるよう準備が必要です。

ARTに関する詳細なサポートが必要な場合は、Kabo Lawyersまでご相談ください。

 

Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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