わかりやすいビザのおはなし

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SIDビザ審査期間の遅延 - 影響と対策 (2025年6月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title SIDビザ審査期間の遅延 - 影響と対策

2024年12月7日にSkills in Demand(SID)ビザ(サブクラス482)が導入されて以降、482ビザの審査期間が全体的に長くなっています。
移民局は以前のTSSビザ審査の滞りを解消しつつ、新しいSIDビザ審査へ移行の対応に追われているため、両プログラムの審査期間に遅延が生じています。
雇用主、労働者、双方に大きな影響を与える可能性のあるこの問題。そこで今回は、審査期間の現状と審査期間の遅延による影響、更にいくつかの審査期間の遅延を見越した対策をお話しします。

審査期間
2025年6月中旬時点の審査期間は以下の通りです:

Skills in Demand Visa(サブクラス482)

  • Core Skillsストリーム:51〜90日
  • Specialist Skillsストリーム:8〜67日
  • Labour Agreementストリーム:52〜90日

Skills in Demandビザ導入前に申請された旧482ビザ

  • Short-termストリーム:3〜8ヶ月
  • Medium-termストリーム:3〜8ヶ月
  • Labour Agreementストリーム:3〜6ヶ月

審査期間遅延の影響
ビザ審査期間が長引くことにより、雇用主やビザ申請者に想定外の影響が出てくるかもしれません。

雇用主への影響

  1. 人員計画が難しくなる: SIDビザ申請者は専門的で重要なポジションを担うことが多く、審査期間が長くなることで人員配置やリソース確保の計画が立てづらくなります。
  2. プロジェクトの遅延リス: ビザ取得の遅れによって、プロジェクトの開始が遅れたり、業務内容に影響が出たりする可能性があります。

申請者への影響

  1. 就業開始時期が不確定: 就業開始に合わせた引越しのタイミングやキャリアプランに影響が出ることがあります。
  2. 経済的リスク: 新しい就職に向けてすでに前職を退職している場合、審査の遅れが金銭的負担を生む可能性があります。

審査期間の遅延に対する対策
1. 早めの計画
雇用主も労働者も、審査期間の延長を考慮して、できるだけ早い段階でビザ申請を開始することが重要です。特に、プロジェクトの重要ポジションの場合は、余裕を持ってスケジュールを組むことが重要になります。

2. 常に最新情報をチェック
オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式ウェブサイトで、最新の審査期間やビザの状況を定期的に確認し、情報収集を怠らないことが重要です。
状況を正しく把握しておくことで、予期しない遅延にも柔軟に対応できます。

3. 専門家に相談
ビザ申請に特化した移民弁護士やコンサルタントに相談することで、ビザ申請書類の不備や記入ミスを防ぐことができ、審査の遅延リスクを最小限に抑えることができます。

ビザに関するご質問はKabo Lawyersまでお問い合わせください。

 

Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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