わかりやすいビザのおはなし

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パートナービザ申請で関係性を証明するために必要なこと(2021年10月号)- わかりやすいビザのおはなし

Visa Title
パートナービザ申請で関係性を証明するために必要なこと

 パートナービザは、カップルが永続的な関係を見込んで、オーストラリアで長期的に一緒に暮らしていくために必要なビザです。ビザ目的の偽装結婚も見られることから、年々審査が厳しくなっています。

4つの重要なポイント
移民局はパートナービザ申請で申請者の永続的な関係を審査する際、以下の4つの側面を重視します。

●経済面
●生活面
●社交面
●カップルの関係

移民局が、具体的に何をチェックするかを理解すると、パートナービザの提出書類準備がしやすくなります。永続的な関係を証明する書類を準備する際は、以下の項目をチェックリストとして利用すると良いでしょう。

<経済面>
カップルがどのように金銭的責任を分担しているかがチェックされます。以下の書類が有効な証拠書類として挙げられます。

●不動産、車、家具などの共同購入、または共同名義のローン書類
●共同名義の銀行口座の明細書類(Bank statementなど)
●パートナーの負債の保証人になっている場合、その証明書類
●お互いが負担して家計をやりくりしていることを証明できる書類

<生活面>
カップルが同じ家に同居し、家事分担をどのようにしているかがチェックされます。

●住居の共同保有
●共同名義の賃貸書類
●共同名義の家賃支払い領収書
●共同名義の光熱費支払い請求書
●同じ住所宛に届いた2人の郵便物
●子供がいる場合、お互いが育児に関与している
●お互いが家事に関与している

証明する書類がなくても、陳述書(Statement)の中に詳細を記入して提出することができます。

<社交面>
2人がカップルとして他者と交友しているか、またイベントなど公の場にカップルとして参加しているかがチェックされます。

●2人の関係が記されている公的機関、商業機関発行の書類
●親族、友人、そのほか関係者の陳述書
●スポーツクラブや社交クラブなどに一緒に参加していることを証明する書類
●共同旅行、また今後の旅行計画
●公の場で、カップルとして参加している証拠者類(親族、友人の結婚式の招待状など)

そのほか、さまざまな場面で2人が家族や友達と一緒に撮った写真は良い証拠になるでしょう。
結婚していない場合でも、州政府にディファクト(事実婚)の関係を登録することができます。この永続的な関係の登録証明書は、共同生活の期間が12ヶ月に満たないディファクトカップルの場合、特に役立ちます。

<カップルの関係>
ここでは、ほかの側面と関連付けて考慮され、特に以下の項目がチェックされます。

●関係の期間
●一緒に住んだ期間の長さ
●感情面でお互いがサポート、支え合っているか
●両者が関係を長期的なものとして見ているか
●パートナーの家族状況などについての知識

証拠書類は2人の関係が始まってから現在までのすべての期間をカバーし、さまざまな場所や場面で取得したものが良いでしょう。

パートナービザ、そのほかのビザに関するご質問はKabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

Kabo Lawyers logo Andy EllenAndy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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