市民権 Citizenshipの取得方法
永住権を取得後、将来、市民権の取得をを考える方もいると思います。今回は市民権の申請について、簡単にまとめます。
市民権を取得する方法は大きく分けて、By Descent(相続)とBy Conferral(授与)の2つの方法があります。
By Descentによって取得できる条件
オーストラリア国外で生まれ、出生時、両親の内どちらか一方がオーストラリア市民権保持者であった場合、このカテゴリーから申請できます。
By Conferralによって取得できる条件
オーストラリアの永住権保持者、もしくはニュージーランド市民権保持者で特別カテゴリービザ(サブクラス444)を保持している人が申請することができます。多くの申請者は、この方法を通して市民権を取得します。
申請前に以下の条件を満たしていなければなりません。
<在住要件>
申請日までに4年間以上、合法的にオーストラリアに在住していなければなりません。
更にその期間中:
・少なくとも12ヶ月間は永住権を保持しており、
・オーストラリア国外で過ごした期間が合計12ヶ月未満であり、
・申請日から遡って過去12ヶ月間、オーストラリア国外で過ごした期間の合計が3ヶ月未満である必要があります。
16歳未満の子供はこの条件を満たす必要はありませんが、永住権は保持していなければなりません。
<市民権テストに合格>
18歳以上60歳未満の申請者は申請後、市民権テストを受けることになります。オーストラリアに関する十分な知識を持ち、オーストラリア国民になるための責任と特権を理解していることを示さなければなりません。
合格するにはテストで75%以上正解し、オーストラリアの価値観に関する質問には5問すべて正解しなければなりません。
市民権テストの準備用に、市民権テストの資料をダウンロードすることができます(Australian Citizenship: Our Common Bond)。この資料で市民権申請者は、オーストラリアの歴史、伝統、価値観、国のシンボルを学べるようになっています。
<英語力の要請>
英語スキルは、市民権テストまたは市民権面接を受ける際に審査されます。17歳未満の申請者、また60歳以上の申請者は通常免除されます。
<人格要請>
市民権を取得するために、18歳以上の申請者はオーストラリア国民として適した人格であることが審査されます。
これまでに在住した国の警察犯罪歴証明書などが、この証明に使われます。
<申請後>
申請はオーストラリア国内、国外からでも可能です。審査期間はそれぞれの申請によって異なります。
By Conferralの申請が市民権審査に通ると、市民権授与式に招待されます。そこでオーストラリア国民の誓いをし、正式にオーストラリア国民になります。そして授与式の後、市民権の証明書を受け取ります。
By Descentによって申請が認められた場合、面接を受ける必要はありません。また国民の誓いをする必要もありません。市民権証明書は移民局より郵送されます。
<最後に>
市民権の取得は、条件を満たしていれば特別複雑なプロセスではありません。ただ移民法やプロセスは常に変更する可能性があるので、最新情報を確認することが重要になります。
市民権の申請に関して更に詳しい情報は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。
Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)
KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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