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 Parent（親呼び寄せ）ビザの最新情報

オーストラリア市民権、または永住権保持者は、Parentビザプログラムを利用して海外にいる親を呼び寄せることができます。永住Parentビザには大きく分けてNon-contributoryとContributoryの2つのカテゴリーがあります。大きな違いは必要な資金と審査期間です。Contributory Parentビザの場合、多額の資金が必要になります。一方Ｎon-contributory（Parent ビザ、Aged Parentビザ）の場合、多額の資金は必要ありませんが、ビザ申請後の審査の待ち時間が長くなります。

Parentビザの発給上限
すべてのParentビザには発給数の上限があります。オーストラリア政府は、2022/23年度に前年度の倍近くになる8,500の発給数をParentビザに割り当てました。そして2023/24も同じく8,500の発給数を割り当てました。
政府はParentビザの発給数を増やしていますが、残念ながらParentビザ申請には、まだまだ長い待ち時間があります。これは毎年のParentビザ申請数が、発給上限を大幅に上回っているためです。2010年から2022年の間に、Parentビザの審査待ちリストにある申請数は、約35,000 から120,000に増えました。
毎年、Parentビザの発給数が上限に達すると、残りの申請は来年度分に回されます。

どのように審査順番が決まる?
永住Parentビザは通常、申請された順に審査されます。申請後まず、その申請が重要なビザ申請条件を満たすかどうかの審査がされます。
このプロセスで、申請者は健康条件と人格条件を満たしているかを証明しなければなりません。具体的には健康診断を受け、犯罪歴証明書を取得し、移民局に提出します。
その条件を満たしていれば申請が順番待ちリストに追加され、それを記したレターが移民局から届きます。その年度中に申請が審査されなければ、その次の年度以降の順番待ちとなります。

現在の待ち時間は?
永住Parentビザの審査の待ち時間は、これまでも非常に長い状態が続いていましたが、最近更に長くなりました。
2023年6月8日の時点で、Contributory Parentビザの平均審査待ち時間は12年以上、Parent及びAged Parentビザでは29年以上にもなります。
Contributory Parentビザの方が待ち時間は短いですが、申請料金は現在$47,455で、かなりの高額になります。ただ、ビザ申請時にすべての申請料金を払わなければならないのではなく、その内の大部分の支払いはビザ審査後で、ビザが下りる直前のタイミングになります。

そのほかにどんなオプションがある?
永住Parentビザの審査の待ち時間が途方に暮れるほど長いので、テンポラリーのSponsored Parent ビザ（サブクラス870）のオプションを考慮した方が良いかもしれません。
現在870ビザの審査期間は5ヶ月ほどです。このビザで、申請者は最大10年間オーストラリアに滞在できますが、残念ながらこのビザは永住ビザには繋がりません。
また870ビザの申請料金はContributory Parentビザほど高額ではありません。但し、申請者は健康保険を保持し、オーストラリアで生活できる十分な資金があることを証明しなければなりません。
870ビザの発給数にも上限がありますが、ほかのParentビザより多く、毎年15,000発給されています。
Parentビザ以外のオプションとしては、長い期間滞在できる観光ビザへの申請などもあります。
Parent ビザについて、2023年2月の記事でも概要をお伝えしています。ご覧下さい。

ビザに関するご相談は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

Andy Ellen【 アンディ・エレン】
（Registered Migration Agent, MARN 0962018)

KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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