わかりやすいビザのおはなし

ビザの問題解決します。ビザ・法律スペシャリストのAndy Ellenが分りやすく解説。

TSSビザ(サブクラス482)申請の概略(2023年3月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title TSSビザ(サブクラス482)申請の概略

TSSビザとはTemporary Skill Shortage Visaの略で、雇用主からノミネーションを受けて申請する、テンポラリーのビジネススポンサービザです。特定の職業、もしくは技能職に就く技能労働者が申請できます。
TSSビザには3つのストリームがあります。ショートタームストリーム、ミディアムタームストリームと労働合意ストリームです。ショートタームストリームは最長2年間、ミディアムタームストリームは最長4年間有効です。
ミディアムタームストリームでTSSビザを取得した場合、条件を満たせば3年経過後に永住ビザに申請できます。
また、TSSビザ申請には年齢制限がありません。

申請条件は?
ビザ申請者は、TSSビザ申請するために以下の条件を満たさなければなりません。

・ノミネート職業に関連する資格を持っている。
・関連する職業経験がある。
・健康・人格審査に通っている。
・最低限の英語力がある。

申請者の配偶者・子供は、扶養家族として申請に含めることができます。
申請者はノミネートされる職業、もしくはその関連職業で、最低2年間の職業経験が必要です。職業経験は、申請日から過去5年以内のものでなければなりません。パートタイムの雇用は考慮されますが、カジュアル形態の雇用は考慮されません。

TSSビザ保持者の義務
TSSビザ保持者は、オーストラリアでの滞在中、以下の条件を守らなければなりません。

・適切な健康保険への加入。
・ノミネートされた職業に従事する。
もし別の職業に変更したい場合は、その職業で新しいTSSビザに申請しなければならない。
・スポンサー会社で働く。
・続けて60日間以上休みを取らない。
・ノミネートされた職業に必要な免許、メンバー登録証などを持っている。
・その免許、メンバー登録証を保持し続けるための義務を果たしている。

スポンサー会社の条件
TSSビザはビザ申請者のみならず、スポンサー会社も数多くの条件を満たさなければなりません。

● Standard Business Sponsorship (SBS) 登録
スポンサー会社は、TSSビザのスポンサーになるためにStandard Business Sponsor として認められなければなりません。オーストラリアで合法的に運営しているかどうかなどの証明が必要になります。
● Labour Market Testing (LMT)
スポンサー会社は、ノミネートするポジションが海外技能労働者でなければできないことを証明しなければなりません。これはLabour Market Testing (LMT)というプロセスです。具体的にはノミネートするポジションの求人広告を出し、国内労働者の雇用を実際に試みたことを証明しなければなりません。
● 給与レベル
ノミネートのポジションの給与は、2つの条件を満たさなければなりません。まず年間の給与額は、$53,900(Superannuationを含まない金額)以上でなければなりません。更に、それぞれの職業の市場レートに見合う額でなければなりません。
● トレーニング費用
スポンサー会社は国内労働者のトレーニングとスキル向上のため、トレーニング費用として税金(Skilling Australians Fund )を納めなければなりません。

TSSビザ申請は、条件やステップが多く複雑で申請者にとっても雇用主にとってもストレスになりがちです。まずはビザ専門家に相談することをお勧めします。
ビザに関するご相談は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

 

Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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