わかりやすいビザのおはなし

ビザの問題解決します。ビザ・法律スペシャリストのAndy Ellenが分りやすく解説。

レジデント リターンビザについて(2022年12月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title レジデント リターンビザについて

レジデント リターンビザ/Resident return visa(RRV)<サブクラス155>は、オーストラリアのPermanent Resident(市民権を保持していない永住者)が、オーストラリアに出入国するために必要なビザです。

永住者でも出入国に必要なビザ
オーストラリアの永住ビザには、通常5年間の渡航許可が付いています。渡航許可が有効な間は自由にオーストラリアから出国、またオーストラリアに入国できます。しかしそれ以降は、レジデント リターンビザ(RRV)を取得しなければ自由に出入国できません。RRVは状況により異なりますが、最長5年間有効です。
RRVの有効期限が切れた後にオーストラリアを出国したり、国外にいる間に有効期限が切れたりすると、永住者としてオーストラリアに戻ることができなくなってしまいます。
既に永住者としてオーストラリア国内にいて、海外渡航する予定がなければ、このビザに申請する必要はありません。

RRVの申請条件は?
RRVに申請するには、以下のいずれかの条件に該当しなければなりません。

・オーストラリアの永住者。
・かつての永住者で永住ビザがキャンセルされていない。
・かつてのオーストラリア国民で市民権を失った(市民権保持者はRRVに申請することができない)。

RRVは家族のメンバーを申請に含むことができません。家族のメンバーはそれぞれ別々に申請しなければなりません。ただ同時に申請することができ、申請の中で家族関係を記入すれば同時に審査されます。また、RRVには年齢制限がありません。

<5年間有効のRRVが下りる場合>
永住ビザ保持者、もしくはオーストラリア国民としてオーストラリア国内に滞在していた期間が過去5年間で2年以上ある場合、5年間有効のRRVが下ります。

<12ヶ月間有効のRRVが下りる場合>
上記の滞在期間条件が満たせなくても、以下1~4の条件のいずれかを満たす場合、12ヶ月間有効のRRVが下ります。
1. 申請時オーストラリア国外にいて、
・最後にオーストラリアを出国してから5年未満。そして、
・現在も永住ビザを保持している、もしくはオーストラリアを最後に出国した際、永住ビザをもしくは市民権を保持していた。そして、
・オーストラリアにとって重要で有益となる関係を証明することができる。
2. 申請時オーストラリア国外にいて、
・過去10年間でオーストラリア国民、もしくは永住者であった期間がある。そして、
・永住権保持者もしくは市民権保持者としてオーストラリアを出国した日からRRV申請日まで、通算5年以上オーストラリアに滞在していた。そして、
・オーストラリアにとって重要で有益となる関係を証明することができる。
3. 申請時オーストラリア国内にいて、
・オーストラリアにとって重要で有益となる関係を証明することができる。そして、
・永住ビザが下りてから、もしくはオーストラリア国民ではなくなってから5年以上継続してオーストラリア国外に滞在していない。
4. 既にRRVを保持している、もしくはRRVを別々に申請した申請者の家族の一員で、上記1~3の申請条件を満たす場合。
「オーストラリアにとって重要で有益となる関係」とは、以下の場合が当てはまります。
・ビジネス上の関係
・文化的関係
・雇用上の関係
・個人的関係(家族関係を含む)

RRVやそのほかのビザに関する詳しい情報は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

 

Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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