わかりやすいビザのおはなし

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457ビザと482ビザ保持者の永住権取得への道(2022年8月)- わかりやすいビザのおはなし
 

Visa Title 457ビザと482ビザ保持者の永住権取得への道

ビジネススポンサービザの代表格であるTemporary Skill Shortage (TSS)ビザ<サブクラス482>は、旧サブクラス457ビザに置き換わり2018年に導入されました。
TSSビザは最長4年間滞在できるテンポラリービザで、申請者の職業により、ショートタームストリームとミッドタームストリームに分かれています。
ショートターム職業リスト(STSOL)に職業が載っている申請者は、ショートタームストリームに申請できます。このストリームの482ビザ保持者は最長4年間スポンサー会社の下で就労し、オーストラリアに滞在することができますが、永住ビザに移行申請することはできませんでした。
一方、ミッドタームストリームの482ビザ保持者は条件を満たせば、Employer Nomination Scheme(ENS)ビザ<サブクラス186>を通して永住ビザ移行の道がありました。

変更点は?
現在の優先順位は、大きく分けて2つのカテゴリーがあります。1つは永住ビザ及び暫定ビザ、もう1つはビジネススポンサービザ Temporary Skill Shortage(TSS)<サブクラス482ビザ>となっています。
永住ビザはオーストラリアに無期限で滞在できるビザです。一方、暫定ビザは通常一定期間のみ有効なビザです。また永住ビザに申請可能になるまでの期間、一定の条件を満たさなければなりません。

これまで永住ビザに移行できなかったビジネススポンサービザ保持者の状況を改善するために、政府は2022年3月18日にビザ条項への変更を発表し、以下のビザ保持者を対象に新しい永住権取得の道を導入しました。

・ショートタームストリームでTSSビザ<サブクラス482>を取得した。
・旧ビジネススポンサービザ<サブクラス457>を保持していて、永住申請の年齢制限を満たせない。

この変更は2022年7月1日より適用されています。

482ビザ保持者への変更
2022年7月1日より、ショートタームストリームの482ビザ保持者は以下の条件を満たせば、ENSビザ<サブクラス186>のTemporary Residence Transition(TRT)ストリームに申請することができます。

・2020年2月1日から2021年12月14日までの期間中、12ヶ月間以上オーストラリアに滞在していた。
(注: 申請者はこの期間482ビザを保持していなければならないとの記載は条項になく、その他のビザを保持していても支障ありません。但し、この件に関しては移民局に詳しい情報を要求しているところです)
・申請時にオーストラリアの会社で合法的に働いている。
・3年間以上、同じ雇用主の下、ノミネートされた職業で働いている。
・申請時45歳以下である。

457ビザ保持者のために
オーストラリア政府は2018年に457ビザを廃止後、457ビザ保持者が永住権に申請できるよう永住ビザ移行対策を導入しました。
この移行対策は、2017年4月18日以前に457ビザを取得した457ビザ保持者を対象とし、2018年3月18日から2022年3月18日までの期間有効でした。
その上で政府は、2022年3月18日に新しい永住移行対策を導入し、2017年4月18日以降457ビザを取得したビザ保持者が、ENSビザのTRTストリームに申請できるように変更を加えました。

この変更の対象者は、下記の条件に該当すれば、45歳の年齢制限が免除されます。
・2017年4月18日以降、457ビザに申請し、取得した。
・2020年2月1日から2021年12月14日までの期間、12ヶ月以上オーストラリアに滞在していた。
・申請時にオーストラリアの雇用主に合法的に雇用されている。

今回のビジネススポンサービザの変更は、永住権取得を目指す多くのテンポラリービザ保持者と深刻な労働者不足に悩むオーストラリア雇用主にとって朗報となりました。

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Kabo Lawyers logo Andy Ellen Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

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