【在メルボルン日本国総領事館】新型コロナウイルス関連情報 VIC州における家庭内暴力被害者に対する支援策の強化及び地方区域での検査体制強化
 
在メルボルン日本国総領事館より、「VIC州における家庭内暴力被害者に対する支援策の強化及び地方区域での検査体制強化」が配信されました。
(以下8月19日配信内容)
 
 
【ポイント】
●ビクトリア(VIC)州政府は、家庭内暴力(DV)被害者の安全を確保する為に2000万ドル以上支援団体等に増額支援すると発表しました。
●外出制限措置が実施されていますが、DVで助けを求める為の外出は罰金対象ではありません
総領事館においてもDV被害者支援を行っています。
地方区域でのCOVID-19感染拡大を防ぐ為、専用のIncident Management Teams (IMT)GeelongBallaratBendigoに設置されました。
 
【本文】
1. DV被害者支援
(1)VIC州政府の取り組み
(ア)VIC州政府は、DV被害者の安全を確保する為に2000万ドル以上支援団体等に増額支援をすると発表しました。
 (イ)自宅が安全でない場合、助けを求めるために外出することで罰金を科せられることはありません。自身が被害に遭われている場合には、専門のサポートサービス(Safe Steps 1800 015 188)へ相談するか、緊急時には警察(000)へ電話してください。
日本語電話通訳サービス(TIS National)利用法:131-450 (オペレータにJapaneseと伝え、通訳者に代わったのち各連絡先に電話を繋いでもらってください。3者通話が可能です。)
(2)総領事館の取り組み
当館においてもDV被害者への支援を行なっています。問題を一人で抱え込まないよう一緒に解決策を考えます。日本語対応可能な専門家の紹介等の支援も致しますので、電話やメールで相談ください。
(ア)邦人DV被害者の特徴
当館と専門家との意見交換会を行ったところ、邦人DV被害者は以下の特徴が見受けられます。
・身体的な暴力以外に、言葉や経済的なDVを受けていても、DVの定義が分かりにくく自分が被害を受けていることに気が付かない。
・相談先がなく孤立している。日本の家族へも相談を控えてしまう。
・自分を責める傾向があり、当地では本人が文化的少数者であることから、受けている被害を当たり前だと感じている。
 (イ)対応事例
 当館ではこれまでに、同居するパートナーから身体的な暴力を受ける、携帯電話を壊される、銀行口座へのアクセスを止められるなどの被害があった方から相談を受け、日本のご家族への連絡、シェルター確保、安全なご帰国への側面支援をした事例があります。
 
2. 地方区における検査体制強化
8月17日、VIC 州政府は、地方区域GeelongBallaratBendigoでの感染者数増加が依然顕著なことに加え、感染経路不明の事例があり、以下の検査体制の強化を発表しました。
(1)  保健省は、地方区域コミュニティを支援するために、専用のIncident Management Teams (IMT)をGeelong、Ballarat、Bendigoに設置。
(2)  COVID-19の症状がある場合は、すぐに検査を受け、結果が判明するまで外出しないよう要請。
(3)  地方区域での感染状況を踏まえ、検査施設を拡大。以下の保健省のサイトで確認可能。
 
【参考情報】
Safe Steps
1800 015 188(24時間対応 年中無休)
ウェブチャット W: www.safesteps.org.au/chat(月曜から金曜の午前9時から午後9時まで)
 
男性でご自身の行動が気になる方は以下へ相談してください
Men’s Referral Service
1300 766 491