自覚意識の低いいびきですが、大半の大人はいびきをする事が多いです。健康に危害が及ぼされることもあります。よく知られているもので睡眠時無呼吸症候群があげられると思います。では、なぜいびきが起きるのか、気をつけるべき症状などを今週はお伝えしていきます。
【なぜ、起きるのか】
人の体は眠りに落ちる時に筋肉がリラックス状態になります。軟口蓋・喉・舌の筋肉が落ちていき、空気の気道(口や鼻から入った空気が肺に運ばれる通り道)が狭められ、振動にて音が発生します。これがいびきです。基本的に男性は女性より気道が細くできているので、男性にいびきをする方が多いのもこのためです。また、下記のような他の原因も挙げられます。
○アレルギー
○夕食の食べすぎやお酒の飲みすぎ・寝酒
○妊娠
○太りすぎ
○加齢
○軟口蓋や扁桃腺の腫れ
○寝る時の姿勢(仰向け)
○鼻や喉の気道が元々狭い
【気をつけるべき症状】
いびきをしていて、且つ下記のような症状が見られる場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。速めに医師に相談するようにしましょう。
※睡眠時無呼吸症候群(sleep apnoea)とは、睡眠時に呼吸が止まってしまう症状です。
○昼間の異常な眠気
○朝の頭痛
○胸の痛み
○夜に息苦しくなって起きる
○感情の起伏が激しい
○他の人の睡眠に影響がでるほどの大きないびきをかく
○口が渇く
【治療】
治療方法は、年齢・体重・いびきの仕方・アルコール摂取量などの様々な要因から、最適な治療方法が選択されます。代表的な治療方法としては、下記のような治療方法が挙げれます。
○アレルギーの治療
○体重制限
○アルコール量の制限
○投薬治療
○手術
○いびき防止用 枕の使用
○鼻腔を広げる器具の使用(Nasal Strip, Nose Conesなど)
○マウスピース(Mandibular Advancement Devices・Tongue Retaining Devices )の使用
Mandibular Advancement Devices
このマウスピースを歯にはめ下顎の位置を少し前に移動させることで、喉の奥の粘膜や舌の根元の筋肉を引き締めることができます。この作用により気道の確保や振動によるいびきの発生を防ぎます。このマウスピースは、歯科医院にて作製することが可能です。
Tongue Retaining Devices
マウスピースを口にはめ込み、舌を規定の場所へ入れることにより舌が喉へ落下するのを防ぎます。このことにより気道を確保し、いびきの防止を図ります。
○CPAP(continuous positive airway pressure)の使用
CPAPは空気を機械から送りチューブを通って口に空気が入り込みます。この空気圧を使い気道の確保を図るものです。基本的には、睡眠時無呼吸症候群にかかってる人や、肺が十分に発達していない乳幼児にも使用されます。
マウスピースや鼻腔を広げる器具などはネット上でも購入可能なようですが、まずは医師の診断を受けてから治療に進むようにしましょう。
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