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柴田歯科医院 
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●セラミッククラウンについて●

今回は、様々な治療方法の中でも比較的たくさんの患者さんの治療に用いられるセラミッククラウンについてご紹介します。

セラミッククラウンとは?
名前の通り、セラミック(陶器)が材料になっている歯の被せ物(クラウン)です。
当院では、CERECという機械を使ってクラウンを技工しています。

耐久性がある
現在当院で主に使用しているのは、IPSA e.maxという種類のセラミック素材です。
二ケイ酸リチウムガラスと言う素材が含有されているセラミックになります。
ただ硬いだけではなく柔軟性も兼ねそろえることで、割れにくい構造になっています。
ただし、長期で頑丈なクラウン治療とするため、厚めに作る必要があります。又、歯との接着を強化させるためにも厚さは重要です。歯を沢山削ると言う盲点はありますが、セラミッククラウンはきちんとした歯のケアを欠かさず行っていれば、10年以上持つ素材となります。

まれに、Vita Enamicという種類のハイブリッドセラミック素材を使うこともあります。
セラミックの耐久性とコンポジットレジンの柔軟性がハイブリッドされています

インプラントの場合は、技工士に依頼をしてクラウンを作成することが多いです。
その場合の素材は主にジルコニアクラウンが使われています。

いくつかあるセラミッククラウンの種類の中でも、
耐久性と柔軟性、そして見た目も抜群と言う理由から、e.maxを使用しています。

審美性に優れている
約10種類の色から、患者さんの歯の色に合うものを選びます。
必要な場合には細かな色付けが出来るようにもなっています。
セラミッククラウンの場合、歯と歯茎の間に黒い部分が見えることもなく、
どこから見ても自然な歯に仕上げることができます。

治療時間が短い
銀歯のように型を取って、仮詰めをしたり、何度も通うという必要はありません。
一度の来院で治療を完了することができます。
歯の位置や色による難易度により90分程度必要な場合もありますが、
基本的に、歯を削ってクラウンを被せて治療が完了するまでに60分程度です。

アレルギーの心配がない
一般的な差し歯のように、金属のポストを入れる必要もなく、
クラウンの内側もすべてセラミッククラウンになっています。
そのため、金属アレルギーが起こる可能性もなく、安心して治療を受けていただくことができます。

まれに、歯根管治療をした場合にポストを入れてからクラウンを被せることもあります。
その場合は、体質に合った、体に害のないポストを使用します。

どんな時に使われる?
大きな虫歯の場合や、銀歯を詰め替える場合にはセラミッククラウンでの治療になります。
場合によってはレジンでの充填が可能ですが、歯根管治療をしたあとにもセラミッククラウンを被せます。
歯に一度穴を開けて割れやすくなっている歯を守るためです。
主に奥歯は、噛み合わせた時に大きな圧がかかってしまうため、レジンだけでは割れてしまう可能性が高いため、セラミッククラウンを被せることになります。

治療の流れは?
歯の形成
まずは虫歯になっている部分を削ります。
銀歯が入っている場合は、銀歯の部分をすべて取り除きます。
もしも、元の歯の大きさがクラウンを被せるのに十分でない場合は、適当な形まで歯を削り、コンポジットレジンで歯の土台を作ります。
多くの場合、歯をひし形のような形にし、クラウンが接着しやすいようにします。

3Dスキャン
歯の形が整ったら、歯を綺麗に洗浄し、CERECという機械で歯の3D写真を撮っていきます。
水色のパウダースプレーで歯をコーティングし、上下それぞれと噛み合わせた時の写真を撮ります。

クラウン設計
スキャンの後、患者さんには約20分待合室でお待ちいただきます。

この間に医師がコンピューター上でクラウンの設計をします。
モニター上で歯をあらゆる角度から、噛み合わせや周りの歯の並びや形を考えながら、微調整して理想の形に設計していきます。

クラウン加工
ミリングマシンに四角い形のブロックをセットすると、設計されたデータをもとにクラウンが成形されます。
  
クリスタライゼーション
e.maxの場合のみ、ミリングが終わった後に一度診察室に戻ってきていただき、簡単なフィッティングの確認をします。
そして、さらに微調整をするためにこの段階で色を付けて少し乾燥させます。
その後、ファーネスという窯の中にクラウンを入れて、セラミッククラウンの焼結に入ります。
もともとe.maxは薄紫色をしていますが、焼き上がった後は歯の色に近づき、強度も約2倍になります。
ファーネスから取り出したあとは、とても熱くなっているのでしばらく置いてクラウンを冷まします。

セッティング
診察室に戻ってきていただいた後、歯をもう一度洗浄して乾燥させます。
特殊なボンドを塗って乾燥させた後、接着剤の付いたクラウンを被せます。
歯の周りに付いた余分な接着剤を取り除き、フロスで歯間を綺麗にし、硬化ライトで固めます。

噛み合わせを確認した後、仕上げにクラウンを磨いて完成です。

耐久年数は?
10年で90%以上の耐久率があると言われています。
歯と歯茎の間に隙間も出来ないので、クラウンの下に二次う蝕が発生する可能性も低く、
通常の食事や生活習慣において、クラウンが割れたり欠けたりすることもあまりありません。

治療のあとも、しっかりと日々のケアをすることで綺麗な色を保つことができます。


歯やお口のトラブルに関するご質問・ご相談があればお問い合わせください。

受付には常時日本人スタッフがいますので、日本語でお気軽にお電話ください。

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