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歯周病は、日本人が歯を失ってしまう原因の第一位で、日本人の半数が歯周病にかかっていると言われています。
症状が究極に悪化するまでは気付かない人が多いため、治療せずに放置している人が多い病気です。
歯周病について以前ご紹介しましたが(参照:歯周病について)
今週は歯周病予防と関わりの深い栄養素についてご紹介いたします。
カルシウム
歯を丈夫に形成するためにカルシウムは欠かせません。歯周病を悪化させてしまう骨粗しょう症を防ぐのにもカルシウムが必要です。
一日のカルシウム摂取量が少ない人ほど、歯周病になるリスクが高まるという研究結果が出ており、特に女性に関しては一日のカルシウム摂取量が499mg以下の人は800mg以上摂取している人よりも1.5倍も歯周病になりやすいのです。
主な食材:牛乳、乳製品、大豆、大豆製品、小松菜、ひじき、いわしなど
リン
カルシウムと結合することで「リン酸カルシウム」となり、骨の主成分となります。歯を支える丈夫な骨を形成する役割があります。ただし、リンはほとんどの食材に含まれているため不足することはあまりありませんが、リンの過剰摂取はカルシウムを壊してしまうので注意が必要です。リンの1日の摂取量の目安は、成人の男性で 1000mg、女性で 900mg となっています。
主な食材:しらす、いわし、卵黄、プロセスチーズなど
食物繊維
食物繊維の多い食品を食べると歯ごたえが感じられます。歯ごたえがあるという事は、よく噛んで食べなければならないので歯茎に刺激が加わり歯周組織の再生と強化が促されます。そして食べる際に歯についた汚れを落とし、歯周病悪化に繋がる働きがあります。
主な食材:しいたけ、えのき、ごぼう、海藻、れんこんなど
ビタミン B12
動脈硬化の原因である物質のホモシステイン値を低下させ、良質なコラーゲンを保ち、骨や歯ぐきの健康を維持します。
ビタミンB12は一部の例外をのぞき植物性食品には含まれません。そのためベジタリアンの方は、気をつけないとビタミンB12不足になります。
主な食材:肉類、あさり、うなぎ、えびなど
ビタミンC
ビタミンCには健康な歯茎を形成する働きがあります。歯周病になった歯茎はコラーゲン繊維が破壊された状態です。ビタミンCは壊れたコラーゲン繊維の再生を促進し、歯周病を予防します。コラーゲン繊維は歯茎にとってとても大切な構成要素で、歯と歯茎と、歯を支えている歯槽骨を結びつける役割もあります。
主な食材:いちご、キウイ、ブロッコリー、りんごなど
ビタミンE
血行を良くする働きがあり、細胞の老化を防ぐのに役立ち、歯周病菌の増加防止になります。
そしてビタミンEは細胞や組織に悪影響を与える活性酵素から細胞膜を守り、脂質に含まれる脂肪酸が酸化して過酸化脂質にならないように働きかけます。この抗酸化作用が口内細菌の繁殖を減らし、歯周病予防に繋がっていると考えられています。
主な食材:にんじん、ほうれん草、くるみ、アーモンド、かぼちゃなど
糖分を控えめに
歯周病菌のエサとなるのは、糖分です。お菓子やお砂糖の多く入った食べ物を控えることで予防につながります。
低カロリーを心がけましょう
カロリーの高い食事を摂ることで、歯周病を悪化させる糖尿病などの原因になります。低カロリー食を心がけましょう。
健康のためにはバランスの良い食事を摂ることが大事だということはみなさんご存知だと思います。栄養の偏った食生活が、歯周病のリスクを高めるというのはあまり耳にしないですよね。
歯磨きももちろん大切ですが、食生活を改善することによって少しでも歯周病のリスクを減らしましょう。
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