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 今年度最後のインビテーションラウンドの結果

今年度（2020/2021年度）最後のインビテーションラウンド（SkillSelect）の結果が発表されました。今回のラウンドでは、特定の職業でインビテーション数が大幅に増えました。

発給数や得点について
インビテーション発給数の合計は660で、前回2021年1月のラウンドよりも81%発給数が増加しました。その内、500は技能独立ビザ（サブクラス189）に、160は地方技能家族スポンサービザ（サブクラス491）に発給されました。

491ビザに必要な最低得点は65点と前回と同じでしたが、189ビザの最低得点は80点に上がりました。また189ビザに関しては、EOI（Expression of Interest）を提出してからインビテーションを受け取るまで2年近い待ち時間があり、ビザを取得するのにとても厳しい状況になっています。

インビテーションが下りた職業
会計士、会計監査人、ICTビジネス及びシステムアナリスト、ソフトウェア及びアプリケーションプログラマ―、コンピューターネットワーク専門家の職業は、2020/2021年度では全くインビテーションが下りませんでした。これらの職業の申請者は、州政府ノミネーション、もしくはビジネススポンサーなど、別のビザオプションを考えた方が良いでしょう。

今回のインビテーションラウンドで発給数が多かった職業をまとめると、以下のようになります。
 

オーストラリアで需要が高まっている職業に、インビテーションが多く出されているのが現状です。発給数が多かった職業は、まさに今現在必要とされている職業ということになります。

職業リスト、発給数、州政府の移住プログラムへの変更は、通常年度初めの7月1日に発表されます。今後申請を予定している方は7月1日の発表まで待って、新しい方針の下、オプションを探した方が良いでしょう。

PMSOL職業リストに獣医が追加
現在オーストラリアで重要視されている職業は、優先的職業リスト、Priority Migration Skilled Occupation List (PMSOL)に記載されていますが、このリストに新たに獣医が追加されました。

PMSOLに記載されている職業（カッコ内はANZSCO職業分類番号）
●チーフエグゼクティブ/マネージングディレクター(111111)
●建築プロジェクトマネージャー(133111)
●機械技師(233512)
●獣医(234711)
●一般開業医＜GP＞(253111)
●研修医(253112)
●精神科医(253411)
●その他の医師(253999)
●助産婦(254111)
●正看護師（高齢者ケア）(254412)
●正看護師（救急救命）(254415)
●正看護師（医療）(254418)
●正看護師（精神科）(254422)
●正看護師（周術期）(254423)
●その他の正看護師(254499)
●開発プログラマー(261312)
●ソフトウェアエンジニア(261313)
●ソーシャルワーカー(272511)
●メインテナンスプランナー(312911)

PMSOL職業リストに載っている職業で、以下の雇用主スポンサービザの申請者は、ノミネーションとビザ申請の両方で優先的に審査されます。

●ビジネススポンサー(TSS) ビザ（サブクラス482）
●地方ビジネススポンサー・テンポラリービザ（サブクラス494）
●ビジネススポンサー(ENS)永住ビザ（サブクラス186）
●地方ビジネススポンサー(RSMS)永住ビザ（サブクラス187）

上記のビザに加え、技能独立ビザ及び州政府ノミネートビザプログラムにおいても、PMSOLの職業は優先権を得ているようです。
そのほか、ビザに関する情報、ご相談はKabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

Andy Ellen【 アンディ・エレン】
（Registered Migration Agent, MARN 0962018)

KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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