医者にかかるほどではないけど、ちょっと気になる健康のこと。ちょっと気になる症状の発症、予防や対策、対処法などをお伝えします。ただし、何事もプロに任せるのが一番。症状が改善されなかったり、酷くなる場合は、必ずドクターに相談を。
2024/11/12
おとなの Safe Sex - HIVとAIDS
昔から生きる為に必要な事を「衣・食・住」と表現しますが、本来は「衣・食・住・性」ではないでしょうか。いつの時代であっても「セックス」はタブーな事としてあまり語られないのが現実。でも日々の生活に必ず存在するものです。性行為は知っていても、驚く程知識がないのが Safe Sex (安全なセックス)。「そんなもの今更語る事もないでしょう」、「性病に感染しない為にはコンドームを使えばいい」。これって当たり前な事。でも、この当たり前が世の中に浸透しているとしたら、HIV 陽性者数が 3,990 万人(世界保健機関: WHO 調べ)いる今の世の中をどう説明しますか ?
分かっていそうで、分かっていない性の現状、そして安全でハッピーなセックスをみんなが楽しめるように、Safe Sex のお話です。
※掲載しているのは、Safe Sexに関するごく一部の情報です。体調に異変を感じている人は、自己判断をせず医療専門家に問い合わせてください。
+ + + HIVとAIDSの事 + + + |
“エイズ(AIDS)“、1981年にアメリカの同性愛男性にHIVが初めて発見されて以来、たったの10年間で感染者は急速に広がり、その数は100万人にまで達しました。アメリカでエイズが広がり始めた当時は、原因不明の死の病に対する恐怖感と、感染者にゲイや麻 薬の常習者が多かった事から感染者に対して社会的な偏見が持たれました。40年以上経った今でも、エイズ患者に関する誤解や偏見が残っているのが現実です。あなたはエイズの事、どれだけ知っていますか?
+ + + エイズとHIVの違い + + +
エイズは正式に言うと「後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん Acquired Immunodeficiency Syndrome; ※AIDS)」と言い、HIV「ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus; HIV 通称エイズウイルス)」の感染によって引き起こされる病気です。つまりHIVはウイルスの事を言い、エイズは症状の事を言っている訳です。どんな病気か平たく言うと、体に備わっている免疫機能が働かなくなる病気です。
※2018年2月までAcquired Immune Deficiency Syndromeと呼ばれていたため、現在も略称はAIDSを使用。
※2018年2月までAcquired Immune Deficiency Syndromeと呼ばれていたため、現在も略称はAIDSを使用。
+ + + 感染経路 + + +
一般的に性行為により感染する事がよく知られていますが、実は主な感染経路は、血液感染、母子感染と言われています。
「エイズ 患者と接触しただけで感染するんじゃないか」と思っている人。それは大きな間違いです。実はHIVは、通常の環境ではとても弱 いウイルスなのです。だから普通の社会生活をしている分には、感染者と暮らしたとしてもまず感染する事はありません。
感染源となりうるだけのウイルスの濃度をもっているのは体液で、血液・精液・膣分泌液・母乳が挙げられます。一般に感染しやすい部位は粘膜(腸粘膜、膣粘膜等)、 切り傷 刺し傷等の血管に達するような深い傷です。それらがない限り、通常の皮膚からはHIVが侵入する事はありません。だから、例えばエイズ患者の人とキスをしたり、抱き合ったり、一緒に入浴をしたりしても、感染する事 はありません。
「エイズ 患者と接触しただけで感染するんじゃないか」と思っている人。それは大きな間違いです。実はHIVは、通常の環境ではとても弱 いウイルスなのです。だから普通の社会生活をしている分には、感染者と暮らしたとしてもまず感染する事はありません。
感染源となりうるだけのウイルスの濃度をもっているのは体液で、血液・精液・膣分泌液・母乳が挙げられます。一般に感染しやすい部位は粘膜(腸粘膜、膣粘膜等)、 切り傷 刺し傷等の血管に達するような深い傷です。それらがない限り、通常の皮膚からはHIVが侵入する事はありません。だから、例えばエイズ患者の人とキスをしたり、抱き合ったり、一緒に入浴をしたりしても、感染する事 はありません。
+ + + エイズは治る? + + +
基本的にエイズは完治しません。HIVは、なんらかの処置をしなければ体内で増殖を続け、免疫機能の中心的な役割を担っているリンパ球(白血球の一種)を次々に破壊していきます。その結果、免疫不全状態に陥り、様々な感染症や悪性腫瘍等を引き起こします。 これがエイズとなる訳ですが、現在、抗HIV薬が開発され、抗ウイルス薬治療を一生継続し続ければ、HIVの増殖は防ぐ事ができま す。現在の医学では、完治・治癒に至る治療薬は残念ながら存在しません。
+ + + なぜエイズが広まる? + + +
エイズの一番怖いところは、エイズ発症の自覚症状が現れるまでに10年以上という長い歳月が掛かるという事です。
「自分がエイ ズに感染している」という事に気付かない人達が、知らぬうちに感染者を増やしている訳です。HIVに感染した場合、感染者の50〜90%に2〜8週間で風邪に似た症状(発熱、リンパ球の腫れ、発疹、関節痛等)が現れると言われています。6〜8週間でHIV抗体ができるので、この時期に検査をすれば感染の有無を知る事ができます。
ですがHIV初期症状の間は、通常の風邪を引いても免疫能力が低下していないので、非感染者のように治ってしまいます。このまま検査を受ける事もなく、何年にもわたり気付かないまま生活を続ける人が多いという事です。
そして、エイズが広がるもうひとつの理由は、私達のエイズに関する知識が ないという事。すそ広がりに感染者が広がっていくのが想像できますよね?
「自分がエイ ズに感染している」という事に気付かない人達が、知らぬうちに感染者を増やしている訳です。HIVに感染した場合、感染者の50〜90%に2〜8週間で風邪に似た症状(発熱、リンパ球の腫れ、発疹、関節痛等)が現れると言われています。6〜8週間でHIV抗体ができるので、この時期に検査をすれば感染の有無を知る事ができます。
ですがHIV初期症状の間は、通常の風邪を引いても免疫能力が低下していないので、非感染者のように治ってしまいます。このまま検査を受ける事もなく、何年にもわたり気付かないまま生活を続ける人が多いという事です。
そして、エイズが広がるもうひとつの理由は、私達のエイズに関する知識が ないという事。すそ広がりに感染者が広がっていくのが想像できますよね?
+ + + STI や BBV に心当たりのある人や心配な人、気になる人へ + + +
◆ STI や BBV に心当たりのある人や心配な人は、下記の場所で無料検査が受けられます。 Melbourne Sexual Health Centre 580 Swanston St. Carlton Tel. 03 9341 6200 or 1800 032 017(通話料無料: 固定電話かメルボルンメトロポリタンエリア外からの携帯電話のみ) ◆ STI や BBV については下記のサイトで Victorian Sexual Health Network: StaySTIFree (日本語) |
次回は、エイズの現状についてお話します。