
【速報】TSSビザと永住ENSビザに関する変更
2023年11月25日以降、TSSビザ(Temporary Skill Shortage Visa)とENSビザ(Employer Nomination Scheme Visa)のTRTストリーム(Temporary Residence Transition Stream)に変更が加わることが発表されました。変更後は、雇用主からビザスポンサーを受けているTSSビザ保持者が、よりシンプルで確実な方法で永住ビザを取得できるようになります。
この記事を書いている現時点では、この変更案に対する正式な認可がまだ下りていない段階ですが、対象となる方がより早くこのニュースを知り、申請準備を始められるように速報としてお伝えしています。この記事が掲載される頃には確定している予定ですので、移民局のウエブサイトなどで再度ご確認下さい。
Short-termストリームのTSSビザ(サブクラス482)への変更
2023年11月25日より、Short-termストリームのTSSビザに関して申請回数のリミットがなくなります。これまでは2回までのリミットがありましたが、変更後は何度でもTSSビザに申請し、取得することができるようになります。
この変更は、2023年11月25日以降に提出された新しいTSSビザ申請に適用されます。11月25日より前にビザ有効期限が切れるTSSビザ保持者は、一度オーストラリア国外に出国して、3度目のTSSビザ申請をする必要があるでしょう。
永住ENS(サブクラス186)ビザのTRTストリームへの変更
通常TSSビザ保持者は、条件を満たせばENSビザのTRTストリームに申請し、永住権を取得することができます。
変更事項は?
■TRTストリームのノミネーション申請への変更事項は以下の通りです。
- 雇用主はTSSビザのすべてのストリーム保持者(Short-termストリーム、Labour Agreementストリームを含む)をノミネートできる。
- ノミネートされる職業はAustralian and New Zealand Standard Classification of Occupations (ANZSCO)リストに載っている職業で申請することができ、これまでのような職業審査は排除される。但し、申請者はTSSビザのノミネート職業で引き続き申請しなければならない。
- TRTストリーム申請に必要なTSSビザ保持期間と就労期間が、3年から2年に削減。
今回の変更は、新しいENSビザと地方技能移住スキームのノミネーション申請に適用される予定です。2023年11月25日時点で、まだ審査が終了していないビザ申請にも適用されます。
■TRTストリームのビザ申請への変更事項は以下の通りです。
- 45歳以上の地方医療従事者、及び高所得の申請者に対して年齢制限の排除。
- COVID-19関連の年齢制限特別対応の終了。
移民局の発表によると、政府は継続して技能ビザプログラムの改革を行っており、今回の変更はTSS保持者に、より公平な永住ビザ申請方法を提供するための最初のステップにすぎません。
今後、スキルを持つ外国籍労働者にとって永住権取得がより確実なものになることが期待できるでしょう。また、より多くの雇用主がグローバルタレントを継続して雇用することができるでしょう。
雇用主の方にとって今回の変更は、雇用者の永住権取得を見直す良い機会になるでしょう。これまで永住ビザ申請の対象外だった雇用者が、永住ビザに申請できるかもしれません。
新しい条件で永住ビザ申請が可能かどうかの査定は、公認移民エージェントがいるKabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。
Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)
KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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