エンジンオイル交換時期
2012年04月22日 - 12:03:23

エンジンオイル交換時期というと、車好きの議論の話題になるほど意見が分かれるものです。
一般ユーザーにもエンジンにはオイルを使って潤滑している。エンジンオイルは交換するものだという
認識が浸透しているため、油脂の中では一番交換されるオイルだといえます。
ではエンジンオイル交換時期はどのくらいか?
カーメーカーが指定するエンジンオイル交換時期は1年または1万キロというものが多くなってきています。
実際にはこのスパンで交換しても問題はないということなんでしょう。ちなみにリース車両も同様で
1年または1万キロというスパンで交換していますが、実際に20万キロ平気で走ってしまいます。
その途中やはりエンジン内部の音は大きくなってくるのは確認ができますけれど。
ではどのくらいをもってエンジンオイルを交換したらいいのか?
これは6ヶ月、5000kmを中心として考えればいいのではないかと思います。
実際にカーメーカーのシビアコンディションもこの6ヶ月、
5000kmという交換スパンが書かれているのが多いです。そして、シビアコンディションに該当する
オーナーは実は多くいるのが現状なのだと思います。
エンジンオイルを長く使えるというのは短期間に長距離を走る場合です。頻繁にオン・オフしているような
状況ではやはり5000kmに1回は交換したほうが後々のトラブルを避けるためにもいいでしょう。
5000kmごとにオイルを交換している車のエンジンを開けると綺麗なものです。
ですが、1万キロごとにオイルを交換している車のエンジンは、
カムシャフトやロッカーアームなどが茶色く焼けているのがわかります。
いわゆるオイル焼けしている状況ですね。
これ以上長く使うとスラッジが堆積して問題が発生してくるということですね。
ボクは、距離もそうですが期間でオイルを交換しています。それは6ヶ月ごと。
大体年間5000kmくらいしか乗らないので、2500kmに一度は交換しているといえます。
早いのでは?と思いますが、オイルは一度熱を加えると酸化が始まり、劣化していくもの。
いくら距離を乗っていなくても交換してあげないといけない。
これを認識していないオーナーは多い。
理想を言えば、3000km~5000kmの間にエンジンオイルを交換してあげる。
エンジンの中は綺麗そのものだし、トラブルも発生しないでしょう。
2万5千キロエンジンオイルを交換していないエンジンを開けたことがありますが、
ひどいものでした。エンジンオイル交換時期というのは、
オーナーが車に対する愛情のバロメーターであるとも
言えるかも知れませんね。環境を配慮したこの時代。
そのバランスを上手くとってエンジンオイルを交換してあげましょう。

 

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コメント

[1] ブレーキパッド交換時期
2012年04月22日 - 12:36:10

ブレーキパッドの交換時期って一体どのくらいなのか?これは本当に迷ってしまうもの。
もし自身でブレーキパッドを交換できる技術があるのであれば、スペアのブレーキパッドと工具をトランクに
忍ばせておいてギリギリまで使うといったこともありだと思います。
ブレーキパッドに明確な交換距離や時期はありません。使い方によって減り方が違うからです。
ブレーキパッド交換時期の目安になるのが残量です。
残量が3mm位になってきたら交換したほうがいいと思います。

ちなみにブレーキパッドには残量が減ると、インジケーターがブレーキローターと接触してキーキーといった
音を発生してドライバーに知らせるようになっています。
ブレーキパッドが減っているときは、このブレーキ鳴きがひどくなってきたら、
一度点検するのもいいかもしれません。

そして、ブレーキパッドが減ってくると、ブレーキキャリパーのピストンがどんどん飛び出てきます。その分
ブレーキオイルがブレーキキャリパーの中に流れ込むので、ブレーキリザーブタンクの中が減ってきます。
このブレーキオイルの量が下限値を下回ると、メーターに警告灯を点灯させる仕組みにもなっています。
しかし、整備の現場では、車検をやったばかりでブレーキ警告灯が点灯しては困ると、
すこしブレーキオイルを補充することもあります。
これをすると、ブレーキパッドが減っていても警告灯は点灯しなくなってしまいます。
なので、正確な残量を確認するにはやはりタイヤを外さないといけません。

ブレーキパッドを交換しないで使い続けていくと、最後には摩材をつかいきり、地金がブレーキローターと
接触してしまいます。これにより、ブレーキローターがどんどんと削れてしまうということ。そして地金で
ブレーキローターをおさえつけるので、ブレーキを踏んでも利きがかなり悪化して危険な状況になります。
ブレーキローターを削ってしまえば、ブレーキパッドと一緒に交換しないといけなくなるのでやはり
ブレーキパッドは早めに交換したほうが利口だといえます。

ボクは現場で整備をしていて、お客さんのブレーキパッドが車検時に4mmを切っていたら交換を促します。
心配なら4mmを切ってきたら交換の準備。自分で交換できるのなら2mm位になってきたら。
これがブレーキパッド交換時期かなと思います。
 

[2] フューエルフィルター交換時期
2012年04月22日 - 12:33:06

このフィルターもかなり知られていない部類に入ってきます。フューエルフィルター交換時期。
フューエルフィルターはいわゆる燃料フィルター。燃料に混入した異物をエンジンに送る前に
フィルターでカットする役割を果たしています。

このフューエルフィルター交換時期ですが、ガソリンとディーゼルでは交換時期が異なってきます。
ガソリン車のフューエルフィルター交換時期は10万キロに一回というのが相場となっています。
整備マニュアルでは4万キロごとに交換と記載されていますが、大体の相場は10万キロに1回。
対してディーゼル車はどうかというと、これは3万キロに1度交換というのが増えてきています。
ディーゼルは燃料が命になってくるので、頻繁に交換するように設定されています。
メーターの警告灯で3万キロに達したら交換を促す表示をする車種もあるくらいです。

フューエルフィルターを交換しないとどうなるか?特に体感ができるといのは少ないフィルターですが、
やはり長年使ってくるとフューエルフィルターも詰まってきます
。そうなると燃料圧力、いわゆる燃圧が下がってくる。
燃圧がさがってくると空燃比がリーンになりエンジンに良くない状況が発生してきます。
バックファイヤーを起こしたりノッキングを起こしたりしてくるのです。

フューエルフィルターの交換の際に気をつけないといけないのは漏れがないかをきちんと確認すること。
せっかく取り付けても、漏れてきたらしゃれになりません。燃料は一番漏れたら危険な液体です。
それと取り外しのときにホースを切らないようにすること。
燃料ホースはかなり脱脂された状況になっていて、
はずすのがその辺の冷却ホースとはわけが違うほど大変です。
フューエルフィルターの交換はリスクも高くなってくるので整備工場に依頼するのがいいと思います。
ディーゼル車においては交換後はマニュアルに沿って燃料ラインの
エア抜きをしてあげないといけませんので注意。
フューエルフィルター交換時期は10万キロに1回ほど。でももっと早くに交換してあげてもいいと思います。
ボクは7万キロで一度交換しました。
 

[3] ファンベルト交換時期
2012年04月22日 - 12:30:26

僕が持っている整備マニュアルにはファンベルト交換時期は明記されていませんでいた。
車によってはさまざまなベルトで駆動しています。ファンベルトの交換時期は目視、
状態によるものが大きいかな。
まず一番分かりやすいファンベルト交換時期の考え方は、最近の車のようにぎざぎざのVリブドベルト。
このギザギザの面をよぉく見ると、うっすら亀裂が入っているものが確認できることがあります。
このベルトに亀裂が走っていたらファンベルトは交換時期といって差し支えないでしょう。
昔の車に使っていたVベルト。これも内側に亀裂が走っているかどうか
そしてこのVベルトの交換時期で重要なポイントはもう一つ硬さです。
熱で硬化しているベルトは切れやすいので交換が必要です。
これは熟練した整備士じゃないと分かりづらい。新品と比較して
明らかに硬いものは換えたほうが無難ということ。
ファンベルトも形態が変わってきています。VベルトをつかっていてからVリブドベルトにかわりました。
そしてオルタネーター・エアコン・パワステなどそれぞれの補機類を一本ずつのベルトでかけていたときから
今ではベルトは一本がけというのが主流になってきています。
サーペインタイン方式と呼ばれ、一本のファンベルトでオルタネーター・エアコン・パワステを駆動させていて、
そのベルトの張りの張力はオートテンショナーという自動調整テンショナーで常に張りをあたえています。

ファンベルトを交換しないといまの車はほぼ走行不能に陥るといっても過言ではありません。
バッテリーが充電されなくなる。パワーステアリングが利かなくなる。エアコンがつかえなくなる。
この3つが一気に起こります。そしてバッテリーの残りの電圧分しか走行が不能になってしまい、
最終的には車は止まってしまいます。
昔のベルトを何本も使っているものに関して言えば、オルタネーターのベルトが切れさえしなければ、
走行自体は可能でした。現在の一本がけタイプのものになってからは、ほぼ走行不能になると明言できます。
ファンベルト交換時期は車によっては肝になってきます。しかし、ベルトの性能やオートテンショナーの張力調整
などにより、寿命が延びているのも確か。平気で10万キロ使える場合もあります。
ファンベルト交換時期は、ベルト鳴きが発生したら。ベルトに亀裂が走っていたら交換といったことに
なってくるといえます。

 

[4] ウォーターポンプ交換時期
2012年04月22日 - 12:27:31

エンジンには冷却水を流すためのポンプであるウォーターポンプが付いています。
これの交換時期はどのようなものか?ウォーターポンプは異音がしてきたり、水漏れがなければ
基本的に交換する必要のない部品だともいえます。しかしながら、やはり長く使ってくると、
これから先トラブルに見舞われたら・・・という考えで交換をお勧めします。

そのウォーターポンプの交換時期は、タイミングベルトでウォーターポンプを駆動しているものは
タイミングベルトと同時期に一緒に交換
するということ。補機駆動ベルトでポンプを回している場合の
ウォーターポンプの交換時期は10万キロを越えたら交換
を考えるということでいいと思います。
実際にきちんと冷却水の交換をして管理をしている車両は10万キロは平気で使える部品です。
タイミングベルトで駆動している場合には、せっかくタイミングベルトを交換するのであれば
一緒に交換。もしタイミングベルトを交換した後にウォーターポンプのトラブルが発生したら、
またタイミングベルトを外さないといけない羽目になってしまう。いわゆる二度手間を防ぐためにも
一緒に交換しましょう。

また、最近ではエンジンの動力を持ってウォーターポンプを駆動していないものもあります。
それが電動式ウォーターポンプと呼ばれるもので、ポンプがモーターになっていて電気でまわしている。
このタイプでもやはりある程度のスパンでウォーターポンプを交換することにこしたことはないといえます。

ウォーターポンプのトラブルを誘発するのはやはり、冷却水の管理だといえます。
クーラントを定期的に交換していない車両については、ウォータージャケットが錆びてきて、
ウォーターポンプも錆が発生してベアリングなどにダメージをあたえて漏れや異音がでてくる。
そういったことを考慮してもクーラントは定期的に交換しましょう。

[5] デフオイル交換時期
2012年04月22日 - 12:25:19

デフオイル交換時期を考えているオーナーというのは、車に通な人間だといえます。
その理由の一つはデファレンシャルにオイルを使っているということを
知らないオーナーが山ほどいるわけですね。
なので、デフオイル交換時期ということを気にするだけでも車通なわけです。
話を戻してデフオイル交換時期ですが、自動車メーカーの指定交換時期は結構バラバラです。
はやいものでは2年、2万キロをめどに交換というものもあります。これを遵守すると車検ごとには交換を
という意味合いになってきますが、実情はそこまで頻繁に交換している人は稀かなと思ってきます。
ではどのくらいが一般的な交換サイクルなのかというと、5年5万キロあたりが交換の目安になって
来るんではないかなと思います。リース車両なども5年5万キロでデフオイルの交換を推奨しています。
リース車両は20万キロくらいまで使うメンテナンスメニューを組み込んでいるので参考になります。
逆に、スポーツタイプの機械式LSDをデファレンシャルに組み込んでいるものは、1万キロごとに交換といった
暗黙のメニューが存在します。
デフオイルを交換しないとどうなるのか?デフオイルを自分で交換した人は見たことがあると思いますが、
デフはギヤであって、その鉄粉がかなりひどい。オイルを抜くドレンボルトは磁石がついていて、その磁石に
鉄粉が付くようになっているんですが、これが相当びっちりとついています。FR車になってくるとデフが
壊れると走行が出来なくなってくるのでデフオイル交換時期はシビアになったほうがいいかもしれませんね。
デフオイルを交換しないとデフが唸りを上げてきたり、異音がしてくることが考えられます。
無交換で車を乗り切っちゃう人もいますが、デフオイル交換はさほど値段のはる整備ではないので5万キロに
1度くらいは換えてやってもいいのではないでしょうか?
小型車はデフオイルは1リットル程度。FFなどミッションケースと同一になっているものに関しては、
ミッションオイルとデフオイルの2つの容量なので量は多くなってきます。3リットル近くなってくるかな。
トラックなどは4リットルとか入ります。大きいんですよ。
 

[6] クラッチオイル交換時期
2012年04月22日 - 12:22:28

クラッチオイル交換時期といわれてぴんと来ない人は多いと思います。
そもそもクラッチオイルとは何?という人もたくさんいるんだと思います。マニュアル車の大半は
クラッチ機構に油圧でクラッチオイルを使っています。クラッチオイルは基本的にブレーキオイルと同じもの。

ブレーキオイルと同様にパスカルの原理を用いてマスターからの油圧をレリーズがわに伝えています。
ではクラッチオイルの交換時期はどのくらいか?前述したとおりブレーキオイルと同じものを使っています。
なので吸水性があり劣化するということ。しかしながらブレーキングのように高熱にさらされるわけでもないので、ブレーキオイルほどシビアに交換する必要もないのかもしれない。
なので、5年5万キロをめどに一度交換しては
いかがでしょうか?中にはブレーキオイルとクラッチオイルを同じリザーブタンクにしている車種も結構あります。そういった車種にとってみれば、同じタンク内のクラッチだけ循環しないわけですから、ブレーキ機構にも
少なからず古いフルードが混入してしまうともいえてくるのです。
クラッチオイルを交換しないとどうなるか?これは漏れを誘発してしまうということですね。
マスターシリンダーとレリーズシリンダーの中がやはり水を含んだクラッチオイルを使っていると
錆びてきてしまい、インナーキットであるカップからのオイル漏れが起こりえてくる。
クラッチレリーズシリンダーは大体10万キロくらいになってくると漏れが危険になってきます。
それを考慮すると、やはり5年5万キロくらいで交換していけばいいんではないかと。
クラッチオイルが漏れてしまうと、クラッチを踏み込んでもクラッチが切れないという状態になってくる。
そうなってくると、テクニックのある人間でないと走行が不能になってしまうから注意が必要です。
ちなみにマニュアルでもクラッチがなくてもシフトチェンジは可能です。その技術がある人は、
とりあえず整備工場までたどり着くことができるでしょう。

クラッチオイルを入れ替えるには1リットルもあれば十分でしょう。マスターシリンダーから
レリーズシリンダーまでで、ブレーキオイルと違ってひとつの油路しかないわけですからね。
交換の方法はブレーキオイルの交換と全く同じだということを付け加えておきます。
たまにはクラッチオイルも交換してあげましょうね。
 

[7] クーラント交換時期
2012年04月22日 - 12:19:34

クーラント交換時期ってどうなのか?これは結構知られていると思いますが、
普通のロングライフクーラントであれば、2年ごとに交換をする。超寿命タイプのスーパークーラントに
限っていえば、それぞれの規定スパンで交換
する。
スーパークーラントは超寿命タイプで、その多くが10年10万キロくらいは使えると
自動車メーカーはうたっています。
ボクの工場のお客さんにもいるんですが、クーラントを全く交換しない人。やはり予算の
都合があるんでしょう。クーラントをずっと交換しないで不調に陥るひとって、結構います。
クーラントをを交換しないとどうなるのかというと、まずはエンジンやラジエター内部が錆びてくる。
不凍効果は持続されても、防錆効果がなくなっていくのがクーラント交換の理由。防錆効果がなくなり、
どんどん錆びてきます。錆がラジエターを詰まらせ、オーバーヒートに至ったケースもありました。
この時はラジエターとエンジンのウォータージャケット内を何度も何度も水を入れ替えてエンジンをかけての
繰り返しで洗浄して、ようやく水温が安定するようになった。
そしてもうひとついえるのが、クーラントを交換しないとホース類が駄目になってくるということ。
破裂しやすくなっちゃうんですよね。クーラントを交換しないでいると。ホースが。
さらにデメリットを挙げると、ウォーターポンプをタイミングベルトで駆動しているエンジンに言うと、
ウォーターポンプが錆びて回転するのに抵抗が発生する。
その抵抗がタイミングベルトにもつたわり切れやすくなるのだ。
クーラントの交換は車種によってまちまち。ただ入れ替えればいい車もあれば緻密なエア抜きをしないと
いけない車もある。そのまま水道へ流していいような液体でもないので、2年ごとにやはり
クーラントは工場に交換してもらうのがいいと思います。
エンジンを好調に保ちたい人は毎年交換してもいいかもしれない。
なぜかというと、大体工場で行うクーラントの交換はラジエターコックをひねって抜くのが一般的。
これだとエンジンの中に古いクーラントも少しは残ってしまう。
つまり全量交換するのが難しいのが特徴でもある。
なので、毎年換えていれば鮮度は大幅に保つことが出来るといえます。
クーラント交換時期は適切に守って、適切に処理をしてエンジンに余計な
トラブルの種を作らないようにしましょう。
 

[8] ブレーキオイル交換時期
2012年04月22日 - 12:16:51

ブレーキオイル交換時期というとどの位なのか?
世間一般的にブレーキオイルの交換時期というのは、
車検ごとというのが自動車メーカーの指定になっています。
つまりブレーキオイルの交換時期は2年ごとに1回交換するということですね。距離云々というよりは
期間で考えているのです。
では、ブレーキオイルを交換しないとどうなるのか?
これははっきりいって、すぐにどうこうなるということはありません。実際にお客さんの中には新車から
ずっとブレーキオイルを交換しないで走っている人もいます。
ブレーキオイルを交換しないことによる影響の一番は、ブレーキオイルの沸点低下による
べーパーロック現象の誘発だと思います。ブレーキオイルを熱すると沸騰するのですが、その沸点が
長らく使ってくるとどんどんと下がってきます。これがブレーキング時に発生する熱により、
ブレーキオイルが沸騰してしまい、適正な油圧がかからなくなる。なのでブレーキペダルを踏んでも
全然踏み応えがなくて、ブレーキが利かなくなります。これがべーパーロック現象。
これを一番は防止するためにブレーキオイルを交換しないといけないわけですね。しかし、
実際にべーパーロックを起こしたことがあるというドライバーは少ない。峠道を頻繁に走るような環境だったりしなければ、通常の街中ではなかなかべーパーロックは起きないものなのです。
なので、ブレーキオイルを交換しないオーナーが増えてきているのも事実。
でもブレーキオイルを交換しないことによるデメリットはべーパーロック誘発だけではありません。
その一番はブレーキオイル漏れが発生しやすくなるということ。
ブレーキオイルは吸水性の高いオイルです。なので、長く使っていると内部に水が混入して
ブレーキシステムが錆びやすくなる。この錆びが、ホイールシリンダーやブレーキキャリパーの中に
発生してブレーキオイル漏れを
誘発してしまうのです。こっちのトラブルのほうが実際の整備現場では多いかなと思います。
初期段階であれば、内部のゴム製のシールキットを換えれば直りますが、
ひどい場合だとホイールシリンダーや
ブレーキキャリパーなどをアッセンブリーで交換しないといけなくなってしまうことも。
ブレーキオイル交換は手間がかかるものですが、タイヤを外すCar Sevice整備時に依頼すると多少は工賃が下がります。
 

[9] パワステオイル交換時期
2012年04月22日 - 12:13:53

パワステオイル交換時期って聞いたことがありますか?殆どのメーカーは、
パワーステアリングのオイルについては無交換をうたっています。果たしてそれでよいのだろうか?
先にパワステオイルの交換時期を整備の現場でいる人間から言わせて貰えば、5万キロに1回はせめて
交換したほうが良い
と感じています。それは何故か?

パワステオイルを交換しないでそのまま使い続けていると、内部にスラッジや鉄粉がたまってしまい、
ステアリングラックからのオイル漏れを誘発するどころか
パワステポンプの異音につながってきます。
実際に古い車の車検整備をしていたら、パワステからハンドルを切るたびに相当な
異音が発生していたことがあります。
その時はパワステオイルを何度か交換してあげたらどんどんと異音が小さくなっていったんですよ。
パワステオイルは無交換でいいというのは、メーカーの主張。
実際の整備の現場ではパワステオイルを交換しない弊害が生まれています。
パワステオイルの交換は至って簡単です。

一番はラインのアウトを抜いて、エンジンをかけて排出させながら
新油をいれて入れ替えるのがいいんですが、結構大変。
それよりもリザーブタンクのオイルをスポイトで吸い取って、
その分新油を入れる。そうしたらハンドルを左右に10回くらい切ってやる。
そうしたらまたリザーブタンクのオイルを抜く。そして入れる。
この繰り返しをやるだけでもパワステオイルの交換だといえます。
パワステオイルは大体1リットル缶で売っているので、1リットル全て使い切るまで行う。これだけでも十分。

メーカーでは明確にされていないパワステオイル交換時期。しかし、パワステオイルには相当な圧力が
かかっています。そういったことを考慮してもパワステオイルは交換すべきなんだといえます。
ポンプやステアリングラックが故障してからでは遅いですからね。簡単にできるパワステオイルの交換を
実践したほうがずっと安上がりです。
メーカーによっては純正油をつかわないといけない場合もあるので、パワステオイルは調べてから
購入するようにしましょう。
 

[10] プラグ交換時期
2012年04月22日 - 12:12:06

ガソリンエンジンには欠かせない部品のひとつに、混合気に火をつけるスパークプラグが使われています。
通称はプラグです。ではプラグ交換時期はどの位の物か?
プラグを交換する理由としたらいくつか挙げられます。まずは電極の磨耗。いわゆる劣化ですね。
それとキャブレター時代には良く起こった現象
プラグがかぶったから新品に交換するということは昔は頻繁に行われてきました。
本題に戻ってプラグの交換時期ですが、普通のプラグであれば走行2万キロごとに。イリジウムなどの
超寿命タイプのプラグに限って言えば10万キロごとに交換するのが一般的
です。

プラグメーカーによると、軽自動車は1万キロで交換したほうがよいと書いてあります。参考までに。
僕が現場で整備をしていて感じるのは、普通のプラグでも減り方が違うということ。
シリンダーへ突き出しタイプのプラグは普通のプラグに比べてさらに電極の磨耗が激しい。
そしてロータリーエンジンのプラグも交換は
1万キロをめどにしたほうがいいと感じます。RX-8に搭載されているのは白金タイプなのでもう少し
長く使えると思います。

ではプラグを交換しないとどうなるのか?これは言うまでもなく失火などに伴うエンジン不調が起きてくる。
完全にシリンダーに火が飛ばせないほど電極が磨耗してしまえば、片肺とよばれる現象になり、
排気温センサーが点灯したりします。触媒の中で
未燃焼ガスが燃えて高温になり車両火災にもつながりかねません。
スパークプラグの交換は、昔の車であれば簡単に手が出せたと思います。
しかし現在のエンジンの多くは簡単にはプラグが交換できないようになっています。
大体ダイレクトイグニッションが備え付けてあり、その上にはカバーをつけている車も多い。
裏を返せば10万キロもつ白金プラグを採用しているからプラグ交換は少しくらい
面倒くさくても問題ないだろうというのがメーカーの視点なのかもしれない。

スパークプラグを交換したらどうなるか?これはもう体感ができます。一番体感ができるのが始動性。
エンジンのかかりがよくなるのがすぐに体感できると思います。いつものタイミングで火が入らずに、
もっとスムーズにエンジンに火が入るようになるということですね。
スパークプラグ交換時期は普通のプラグは2万キロ。白金などの超寿命タイプは10万キロごとというのが
一般論です。ボクはイリジウムでも7万キロくらい使ったら交換したいと思いますけれど・・・。
 

[11] ATF交換時期
2012年04月22日 - 12:08:55

ATFの交換って結構シビアだということを巷ではうわさされていますよね?メーカーは神経質なり、
ATFにレベルゲージを持たせない車両もついには出てきてしまった。
ですが、昔の整備書などを見るとやはりATFは要交換となっています。ではATF交換時期はどの位か?
完璧を求めるなら2万キロごとに交換すること。
一般的に考えれば5万キロまでには1度交換
をしましょう。
5万キロを過ぎて交換しようとすると、嫌がられることが多いです。
ATFは過走行をして新油にいれかえてしまうと、走らなくなるといったことが起きるそうです。
これはボクは経験はしたことがありません。
僕は走行10万キロの車両のATFを入れ替えたこともありますが、
走らなくなるといったことには至りませんでした。
巷のうわさは本当なのか、ボクは体験はしたことがありませんが、皆さん口をそろえて同じことを言う人が
たくさんいるということは、信憑性があるんだと思います。AT内部のことを考慮しても、
ATFは5万キロまでには1回交換してあげるのがいいといえるでしょう。
ATFを交換すると結構劇的に変わります。これは多くの人が体感できます。
一番はシフトアップ・ダウン時のショックがかなり低減されるということ。
シフトショックがスムーズになる。これは体感ができます。
逆にATFをずっと交換しないで行くと、シフト時のショックが如実に伝わってくるようになります。
昔うち工場の代車に降ろした車などはひどかった。
シフト操作をして5秒くらい経ってからつながるんですよ。
Dレンジに入れた。シフトがかみ合う振動が5秒後に現れる。さあ走り出すか!といった具合。
ここまできてしまった車両にATFを交換するのはやはり危険だなと思います。
もうAT内部はひどいことになっているだろうことが容易に予想が付いてしまう。
CVTも同様です。最近のCVTにはトルクコンバーターを持たせている車両があるので
これらに関して言えば、全量交換が難しいので、2万キロめどにどんどんと入れ替えてあげればいいと。
ただし、出来ればATF、CVTともにきちんとした製品か純正品を使うようにしましょう。

フルードは圧力やら洗浄やらいろいろなことを行っています
交換しないでいいというのは、下手な交換をしてトラブルを誘発されるのをメーカーが嫌がっているから。
交換しないでいいなんてものではありません。必ずフルードも劣化するのであります。

 

[12] オイルエレメント交換時期
2012年04月22日 - 12:06:45

オイルエレメントという部品は一般的にオイルフィルターと呼ばれているものと同じ。
エンジンオイルの濾過装置です。呼び方によって、オイルエレメントと呼んだり
オイルフィルターと呼んだりします。
ここではオイルエレメントと呼ぶことにして、オイルエレメント交換時期はどの位か?
もうこれは有名な話だと思います。
エンジンオイル交換の2回に1回はオイルエレメントも交換する。
というようにメーカーからも推奨されています。
オイルエレメント交換ですが、車によって難易度はさまざまです。
最近の車種はオイルパンの近くに下向きに
取り付けられているのが増えてきた。これならカップ型汎用レンチを使えば、
DIYでも簡単にオイルエレメントを交換することが出来ます。
しかしながら、一昔まえのように、インテークマニホールドの下や
エキゾーストマニホールドの下などに設置されている場合はきちんとした手順を踏まないと
交換が困難になってきます。昔の車はこのあたりに取り付いているものが多かった。
オイルエレメントの頭にはカップレンチが噛みこむように角がつけられています。
この角が、あまり強いトルクで締め付けられたものを緩めるときなど
丸く舐めてしまい緩めることが難しくなってしまうこともしょっちゅうあります。

リカバリー方法はいろいろあります単純なものを紹介すると、
カップレンチとオイルエレメントの間にぼろい布切れなどを一枚かぶせて、
そこにカップレンチをハンマーでオイルエレメントに打ち込む。
これで結構しっかり噛みこんでいるのでまわせることもあります。

エンジンをいたわっている人は、エンジンオイル交換のたびに
オイルエレメントを交換するのもいいでしょう。
なぜならオイルエレメントの中には古いエンジンオイルが残っていることが多い。
なので、オイル交換をしても、全量交換はなかなか難しいということ。
だったらオイル交換ごとにエレメントも変えてしまえばということになります。

気をつけないといけないのは、取り付け時に古いパッキンが残っていないかの確認とブロック面の清掃。
新しいオイルエレメントのOリングにエンジンオイルを塗ってからしめること。
そしてあまり緩い締め方だと緩んでくることも想定されるということです。
きちんとしたトルクで締め付けないと、最悪オイル漏れから車両火災になるということもありますので
注意が必要な部品だといえます。
世間一般的なオイルエレメント交換時期はエンジンオイル交換2回に1回の割合で交換するということです。