わかりやすいビザのおはなし

ビザの問題解決します。ビザ・法律スペシャリストのAndy Ellenが分りやすく解説。

投資家ビザ(2022年1月号)- わかりやすいビザのおはなし

Visa Title
投資家ビザ

今回は、2種類の投資家ビザとその違いについてご説明します。

投資家ビザ(サブクラス188B)
これは5年間有効のテンポラリービザです。5年後にBusiness Innovation and Investment(サブクラス888)ビザで永住権の申請が可能になります。

このビザに申請するには、投資運営をしている、もしくはビジネス経営をしていなければなりません。またオーストラリアで250万ドルを投資する必要があります。

<ビザ申請条件>

•  ビジネス経営の経験があり、過去2年間において個人の総資産が少なくとも250万ドル以上ある。
•  55歳以下(特例を除いて)。
•  Business Innovation and Investmentのポイントテストの条件を満たす(現在は65点以上のポイントが必要)。
•  ビザが下りる前に250万ドルを投資し、188Bビザ保持中も投資を継続することができる。
•  過去5年中最低1年は以下の条件を満たす。
      o ビジネス経営をしており、その会社の10%以上の株を保持。もしくは、
      o 250万ドル以上の投資運用をする。

250万ドルの投資先には以下の規定があります。

•  ベンチャー企業、または新規ビジネスや小規模ビジネスをサポートする会社に50万ドル以上投資する。
•  オーストラリア株式市場上場の新興企業の投資信託に75万ドル以上入れる。
•  さまざまな上場企業、オーストラリアの社債、紙幣、商業不動産の投資信託に125万ドル以上入れる。

このビザは州政府にノミネートされた申請者のみが申請できます。ビザ申請の前に、SkillselectでEOI(Expression of Interest)を申請しなければなりません。
この種のビザ申請条件は規定が細かく、専門的な知識と入念な準備が必要になります。また各州政府独自のノミネート要求もあるので注意しなければなりません。

高額投資家ビザ(サブクラス188C)
こちらも5年間有効のビザで、オーストラリアで500万ドルの投資ができる申請者向けです。
このビザもオーストラリアで5年間投資を継続した後に、Business Innovation and Investment(サブクラス888)ビザで永住権の申請が可能になります。
このビザはオーストラリア州政府、もしくはAusTradeにノミネートされた申請者のみ申請可能です。

ほかのビジネス移住ビザとは違い、このビザには年齢制限がありません。また英語力の要求もありません。

ビザを受け取る際に、申請者は500万ドル以上の投資が要求されます。投資先の内訳は以下の通りです。

•  ベンチャービジネス及び新規ビジネスや小規模会社をサポートする会社に、50万ドル以上投資する。
•  オーストラリア株式市場上場の新興企業の投資信託に、150万ドル以上入れる。
•  さまざまな上場企業、オーストラリアの社債、紙幣、商業不動産の投資信託に最大300万ドル入れる。

投資家ビザは非常に複雑で、申請資格があるかどうかを確認することも難しい場合があります。また複数のビザカテゴリーで申請可能な場合もあります。

ビザ申請条件の詳細は、Kabo Lawyersまでお問い合わせ下さい。

Kabo Lawyers logo Andy EllenAndy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)

KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
ビザ、法律に関するご相談に経験豊富なスペシャリストが対応します。
日本人スタッフによる日本語サポートあり。
相談先 E: Yuki.Nomura@kabolawyers.com(日本語)
E: andy.ellen@kabolawyers.com(英語) 
T: 03-9663-3337 T2, Level 23, 360 Collins St, Melbourne