ちょっと気になる健康のこと

医者にかかるほどではないけど、ちょっと気になる健康のこと。ちょっと気になる症状の発症、予防や対策、対処法などをお伝えします。ただし、何事もプロに任せるのが一番。症状が改善されなかったり、酷くなる場合は、必ずドクターに相談を。

日焼け対策 - 紫外線対策グッズの選び方

日焼け対策 

澄みきった青い空に美しい海。せっかくオーストラリアに来たんだから、ビーチにスポーツにキャンプにと、アウトドアを満喫したいもの。でも、ちょっと待って。オーストラリアは紫外線の強い国で、世界で最も皮膚がんの発症率が高い国の一つ。うっかり素肌を太陽の下でさらしていたら、とんでもないことになってしまう…かも。そこで「日焼け対策」。しっかり日焼け予防をして、オーストラリアの夏をエンジョイしましょう。

● ● ●  紫外線対策グッズの選び方 ● ● ●

◆ サングラス
サングラスレンズがカーブしていて顔との間に隙間ができずにフィットし、厚い縁がレンズの上下左右まで覆っている形のもの。Australian Standardに見合うものでAS/NZS 1067:2003の表示のあるもの、またはEPF(Eye Protection Factor)9-10のもの。色付き、ミラー仕上げのレンズは予防効果が低いので避ける。

◆ 帽子
帽子顔、耳、首が十分に隠れるもの。目の詰んだ素材で、通気性の良いもの。Broad Brimmed Hat(つばは少なくとも7.5cm)、Legionnaire-Style Hat、Bucket またはSurfie Style Hat(つばは小学生以上の年齢で少なくとも6cm、小学生以下の年齢では少なくとも5cmあるもの)。

◆ 日よけ
大きくて、側面にカバーのあるもの。反射しやすいものから離して設置する。持ち運びできるものとして、傘やサンドームなどはキャンプや海水浴に便利。

◆ 洋服
目の詰んだ素材で濃い色のものを。なるべく広範囲に肌を覆うものが好ましい。ルーズフィットのリネン、コットン、ヘンプ素材が涼しい。上着は襟のあるもの、またはクルーネックで、少なくとも肘までの長さのもの。パンツ丈は少なくとも膝まで。UPF(註※)30+のものを選ぶ。

◆ 水着
UPF50+のもので、身体全体を覆い、袖丈は肘まで、パンツ丈は膝まであるもの。

註※ UPF (Ultraviolet Protection Factor) 紫外線が素材を伝導する数値を表し、UPF50は 96.7%の紫外線を吸収し、50を上限に数値が大 きくなるほど予防効果が高い。

The Cancer Council Victoria が勧める
● ● ●  日焼け予防の5つのポイント ● ● ●

Slip(着よう)
日焼け予防効果のある服を着よう
Slop(つけよう)
SPF30+のサンスクリーンをつけよう
Slap(かぶろう)
帽子をかぶろう
Seek(探そう)
日陰を探そう
Slide(かけよう)
サングラスをかけよう

◇ ◇ ◇ 噂の検証⑤ ◇ ◇ ◇

室内にいたのに赤くなってしまった。蛍光灯で日焼けするの?
これは日焼けではなく、おそらく光線過敏症(Photosensitivity)で、夏の太陽光線だけではなく、微量な太陽光線や蛍光灯の光でも肌が痒くなったり湿疹が出たりする症状です。

次回は、目の紫外線対策についてお話しします。

取材協力: The Cancer Council Victoria