
ビジネススポンサービザ保持者が会社を辞めたらどうなる?
ビジネススポンサービザ保持者の中には、スポンサー会社を辞めるとビザがキャンセルされると思っている方がいるかもしれません。実際そのようなことは無く、ビザ保持者がビザをキープしたまま次のステップに進めるよう配慮されています。実際にスポンサー会社を辞めた場合、どのような制度があるのかを知っておくと、ビザに対する不安が軽減できるかもしれません。
180日間の猶予
サブクラス482ビザ保持者がスポンサー会社を辞めた場合、180日間の猶予期間があり、その期間はスポンサーがいない状態でもビザに支障がありません。
ビザ保持者はこの間に新しいスポンサーを探したり、他のビザに申請したりすることができます。またその間、自分の生活を支えるために他の職種で働くことも可能です。
この制度のメリットは? :
- すぐに働き始められる: スポンサー申請などの手続きが完了する前に新しい会社で仕事を始めることができます。
- 試しに働いてみることができる: ビザに囚われずその会社が合うかを確認できます。
- 選択肢が広がる: ビザの心配なしに仕事を変えたり、一時的に違う仕事をしたりすることができます。
雇用主側のメリットは? :
この180日間の猶予は雇用主にとっても有利になります。
- スポンサーになる前に雇うことができる: スポンサーになる手続きをする前に、482ビザ保持者を雇うことができます。
- 経験者を採用しやすい: 482ビザ保持者は、オーストラリアの労働市場で見つけにくいスキルや経験を持っていることが多いです。
もし雇用主が180日以内にスポンサーになろうとする場合は、ノミネーションに関するルールに注意が必要です。
その中には「労働市場テスト(LMT)」という手続きも含まれます。これは、オーストラリア国内でまず人材を探したことを証明するためのルールで、実施には通常数週間かかります。
最低給与額への変更
2025年7月1日から、スポンサー会社がビザ申請者に保証する最低給与額が上がります。オーストラリア政府は毎年最低賃金の見直しをしており、外国人労働者の給与も例外なく見直すという政府の方針です。
以下のように変わります:
- Core Skills Income Threshold (CSIT): 年収AUD73,150 → 年収AUD76,515
サブクラス482ビザのCore Skillsストリーム、及びサブクラス186永住ビザのノミネーション申請に関連します。 - Specialist Skills Income Threshold (SSIT): 年収AUD135,000 → 年収AUD141,210
サブクラス482ビザのSpecialist Skillsストリームのノミネーション申請に関連します。 - Temporary Skilled Migration Income Threshold(TSMIT): 年収AUD73,150 → 年収AUD76,515
地方スポンサービザ(サブクラス494)と地方スポンサー永住ビザ(サブクラス187)のノミネーション申請に関連します。
7月1日以降のノミネーション申請時には、この新しい最低給与額かその職種の市場平均賃金のどちらか高い年収を保証しなければなりません。
ビザに関する詳細、最新情報はKabo Lawyersまでお問い合わせください。
Andy Ellen【 アンディ・エレン】
(Registered Migration Agent, MARN 0962018)
KABO LAWYERS (カボー法律事務所)のシニア移住コンサルタント。
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