一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』( 2023年度版・2025年度版 ) から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。

一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。
そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2025年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。
「自分の身は自分で守る」という心構えで、安全に生活できるよう心掛けてください。
豪州は日本と同じ左側通行で、交通ルールに大きな違いもないことから、比較的運転しやすい環境であると言えます。しかし、交通事情や運転マナーは日本と違うところもありますので十分な注意が必要です。
運転免許 |
当館が発行する証明により運転が可能な地域は、ビクトリア州(※2)、南オーストラリア州に限られます(タスマニア州では、当館が発行する証明では運転できません。NAATI翻訳者による翻訳が必要で す)。それ以外の州で運転される場合は、各州の運転免許センターに直接お問い合わせ下さい。
※1 国際運転免許証(国外運転免許証)は「日本の運転免許証の翻訳証明」的な位置付けをされていますので、それだけの携帯では運転できず、日本の有効な運転免許証を併せて携帯することが必要です。永住者の方は、居住地の州の運転免 許証の携帯が義務付けられています。
※2ビクトリア州では、居住開始後6か月以内に当地運転免許証の取得が必要です。
※3ニューサウスウェールズ州では、総領事館の翻訳証明での車両の運転は認められていませんので、ご注意ください。
運転上の注意事項 |
○一般的に制限速度は日本よりも高めに設定されていますが、郊外では中央分離帯のない道路が多くあります。速度を出し過ぎてセンターラインからはみ出し対向車と正面衝突などということがないよう注意が必要です。また、路肩に外れ車を制御できなくなることの無いよう注意しましょう。 ○都市部では歩行者の信号無視や横断歩道以外での横断が目立つので、歩行者の動きには常に注意を払ってください。 ○運転技術に自信のない方には、ドライビング・スクールなどで運転練習をした後に運転することをお勧めします。旅行者や短期滞在者の方で、運転に不慣れなために事故を起こしてしまうケースが後を絶ちません。 ○飲酒運転や薬物を使用しての運転は絶対にしないでください。飲酒運転などにより事故を起こした場合、厳しく処罰されるとともに、保険の適用を受けることができなくなります。 ○長距離を運転する場合は、必ず早めに休憩を取るようにしてください。 ○郊外では、夜間、野生動物の飛び出しが多いので注意してください。動物の警戒標識がある地域では、特に速度を控えるなどしてください。動物に衝突して車のコントロールを失い、立木に衝突して死亡したケースもあります。 ○シートベルトは同乗者全ての着用が義務付けられています。また、チャイルドシートに関しても、子供 に合ったものを使用することが義務となっています。 ○運転中の携帯電話、カーナビの使用(ハンズフリーを除く)は禁止されています。 ○交通ルールを巡る口論から傷害事件に発展したケースもあります。悪質ドライバーの挑発には決して乗 らないようにして下さい。また、高齢ドライバーも多く、予期せぬ動きをすることがあるので、周囲の車 にも留意して下さい。 |
緊急事態対処 |
緊急時の連絡先
警察・救急・消防「000」(トリプルゼロ) |
犯罪、⽕災、救急はいずれも「000」番に通報します。まず警察、消防、救急の別を告げ、その後、 状況を伝えてください。電話通訳サービスを⾏っているので、日本語の通訳を必要とする場合は、その旨を告げてください。
正確な場所が分からない場合のために、「Emergency Plus」という無料アプリのダ ウンロードをお勧めしています。当サービスを利用するにあたり、重要な事は相⼿が電話を切っていいと いうまで電話を切らないことです。