オーストラリア在住の農業専門家がお届けする、コラム「マイ・ベジパッチ」
今回のテーマは、
「野菜のアンチエイジング力♪」
野菜には、三大栄養素である「たんぱく質、脂質、糖質」の他にも、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、食物繊維、水分など、私たちにとって必要な栄養素がたくさん含まれています。
野菜は、育ちや色などによって分類されますが、それを理解することで、野菜の選び方や調理方法も工夫できるんです!また肌の悩みに合わせて野菜を組み合わせると、エイジングケアにも効果的です。
たとえば、にんじんを、
生で食べる場合のカロチン吸収率は10%であるのに対し、
塩ゆですると47%、
油で炒めると80%
にまで吸収率が上昇します!
熱に強い、弱い野菜の一例:
出所:あすけんサイト
野菜は紫外線を浴びると、細胞から活性酸素が発生します。でも、その活性酸素を無害化するために、野菜は自ら抗酸化作用のある「カロテノイド」という成分を作り出します。
そのおかげで、野菜の細胞は酸化から守られ、元気に育つことができるのです!
私たちは自ら抗酸化作用を生み出すことはできませんが、野菜を食べることでその力を摂り入れることができます。このように野菜を食べると、肌にとっても良いという事が理解できますよね!
野菜をバランスよく摂取することで、これらの栄養素をしっかりと摂取することができます。特に、色鮮やかな野菜には美肌に良い栄養素がたっぷり含まれています。例えば、トマトやほうれん草、にんじんなどがその代表です。
健康で美しい肌や身体を手に入れるために、野菜を積極的に摂取してみましょう。
その効果にきっと驚くことでしょう!
筆者紹介:
今林丈二
豪州在住の農業ビジネス専門家。日本で農業ビジネスに従事後、2011 年に渡豪。
三菱ケミカルとビクトリア州政府が共同運営する植物工場プロジェクトや、現地企業が運営する日本いちご栽培プロジェクトに参画。Bisnis Asia のコンサルタント(農業分野)としても活躍中。現在はオーストラリア発祥の植物工場スタートアップのマネジャーとして、農業ビジネスの最前線にいる。
共同通信グループNNAオーストラリア発行の農業専門誌「ウェルス」で、「オーストラリアで始める農業ビジネス!」を好評連載中。