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一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。
そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2023年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。
「自分の身は自分で守る」という心構えで、安全に生活できるよう心掛けてください。

インターネットサイト上で代金を騙し取られる事件が頻発しています。銀行、郵便事業、ATO(税務署)、国際宅配便等を巧妙に装い、個⼈情報とともにお⾦が盗られてしまった報告を多く受けています。以下の点については特に注意ください。

(1) パスワード、クレジットカード情報、口座情報など、個⼈情報や金銭的な情報を求める電話、テキスト、電子メール
(2)⽀払いを要求する電話、テキスト、電⼦メール
(3)荷物の引き換えのためのラベルの印刷、電子メールのリンクのクリック

不審点があれば⼊金を控えてください。また、代金の⽀払いは信⽤性が高いと言われている⽅法を選ぶようにしてください。近年、多く発⽣している事件は下記のとおりです。

1. 不動産賃貸物件に関して、海外に住む⼤家を装って、海外送⾦させる詐欺 インターネット掲示板に、実際には権限がない物件の広告を載せ、海外に住む⼤家を装って、海外送⾦させる⼿口です。現⾦を振り込む前に、物件、相⼿方の確認を⼗分に⾏うことが必要です。被害者の⼤半は契約書を作成していなかったり、契約前に物件下⾒をしていないために、不審な点に気づけなかった⽅です。 2. 親切心につけ込む寸借詐欺 街頭で、邦⼈女性を対象に、親切心につけこみ言葉巧みに現⾦を騙し取る事件が発⽣しています。知り合ったばかりの⼈に⾼額の現⾦を貸すようなことのないようにしてください。 3. 職業斡旋名⽬の詐欺 ワーキングホリデーの⽅に、仕事を紹介するための紹介料としてお⾦を振り込ませ、実際に現地に⾏ってみると、全て虚偽だったという詐欺事件が発⽣しています。この事件の被疑者は日本語でメールをやり取りしていました。

この他にも、⾔葉巧みな求⼈広告を掲載して豪州の法律では認められないような環境の中での勤務を強いたり、給料を支払わない飲⾷店などもあるため、契約時にしっかりと契約書を確認し、その写しを所持するなど⼼がけて下さい。また、不審な点があったらすぐに知⼈または相談機関などへの相談を考えて下さい。

緊急時の連絡先

犯罪、⽕災、救急はいずれも「000」番に通報します。まず警察、消防、救急の別を告げ、その後、 状況を伝えてください。電話通訳サービスを⾏っているので、日本語の通訳を必要とする場合は、その旨を告げてください。
正確な場所が分からない場合のために、「Emergency Plus」という無料アプリのダ ウンロードをお勧めしています。当サービスを利用するにあたり、重要な事は相⼿が電話を切っていいと いうまで電話を切らないことです。