
先日会ったクライアントさんは70代後半のカップル。お二人とも元気で、旦那さんは大工の仕事を去年までパートでしていたそうです。成人したお子さんも3人いて、二人づつ子供がいるので孫6人にも恵まれています。メルボルンでも有数の高級住宅街に住んでおり、ホリデーハウスも湖の目の前に持っていて、ローンも全て支払いが終わっているそうです。
話を聞くと裕福で何の心配もないようですが、実は銀行の現金がどんどんなくなっているので、これからの生活が苦しくなることを予想してのお問い合わせでした。
現在住んでいるお家の価値は$2.5M。これはセンターリンクからの年金のアセスメントには入らないですし、ホリデーハウスもレンタルインカムはないですし、低く査定してもらっているので二人合わせて毎月$3000ほどペンションをもらっていました。しかし旅行をしたり、子供や孫にプレゼントを買ったり、自分の趣味があったり・・・っとなるとペンションだけでは生活が苦しいそうです。
このように『Asset Rich, Cashflow Poor』資産はあるけど、生活するキャッシュが足りないという状況は多くのオーストラリア人が抱えている問題なんです。日本人の方も、退職後自分の家にローンがないけれど、貯金やスーパーは少ないという状況はとくにビジネスオーナーさんに多いのではないでしょうか?
このカップルの場合幾つか積み重ねてきた問題もあると思います。まず自分の支出の状況を分かっていないこと。生活するのにどのくらいのお金が必要かと聞いたところ$30Kから$50Kとかなり曖昧な答えしか返ってきませんでした。自分のライフスタイルを維持するのにどのくらいのお金が必要なのかを知っておくのは第一条件です。そして、スーパーを積み立ててこなかったこと。自分で大工の仕事をしていたので、スーパーには積み立てをあまりしなかったそうです。
ホリデーハウスは息子にどうしても渡したいので売りたくないそうですし、3人の子供にも平等に資産を分配したいという希望もあります。現在もらっているペンションも減らされたくないけれど、まず第一に今の生活を守らなければなりません。
幾つかオプションはあります。今の家を売ってダウンサイズする。2018年の7月以降65歳以上の方が自分の家を売った場合は一人$300K スーパーに積み立てすることができます。またはアニュイティーのようにセンターリンクのアセスメントに有利な商品を使うこともできます。リバースモーゲージで家に住みながら家の価値の一部を取り出すこともできます。個々の状況によって税金やペンションが変わりますので専門家に相談してくださいね。
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