昔(旧暦)は立春が新年の始まりであり、立春から始まる月を正月(1月)と呼び、そしてこの立春を基準に季節の節目が決められている。こうした季節の変化を“二十四節気(にじゅうしせっき)”に表すことで、私達日本人は、より自然を身近に感じ慈しんできた。

昔(旧暦)は立春が新年の始まりであり、立春から始まる月を正月(1月)と呼び、
そしてこの立春を基準に季節の節目が決められている。
こうした季節の変化を“二十四節気(にじゅうしせっき)”に表すことで、
私達日本人は、より自然を身近に感じ慈しんできた。
日本人の気持ちに立ち返ってみたら、
また違った2026年が見えてくるかもしれない。
| 気候のずれを調整するための雑節 |
前回お話したように、約2600年前に中国の黄河地方の気候に基づいて作られた二十四節気は、日本の気候とはずれがある。これらを調整するために日本独自に取り入れられたのが「雑節(ざっせつ)」。農業に携わる人たちにとっては、より正確に季節の移り変わりを知ることは、農作物を育てていくうえで非常に大切な指標となった。
日本の気候に合うよう独自のアレンジを加えた雑節
| 雑節 | 2026年の日付 | 意味 |
| 節分 せつぶん※1 |
2月3日 | 立春の前日。 本来は各季節の前日にあったが、現在は春のみ。 |
| 彼岸 ひがん |
3月17日、9月20日 | 春分・秋分を中日とする7日間。 先祖の供養をする期間。 |
| 社日 しゃにち |
3月15日、9月21日 | 春分/秋分に最も近い戊の日。 生まれた土地の守護神(産土神)を祀る。 |
| 八十八夜 はちじゅうはちや |
5月2日 | 立春から88日目。 一番茶を摘む日とされるが、遅霜が発生する時期でもある。 |
| 入梅 にゅうばい |
6月11日 | 梅雨入り |
| 半夏生 はんげしょう |
7月2日 | 梅雨の終わり頃で、半夏という薬草が生えると考えられていた。 |
| 土用 どよう※2 |
1月17日、4月17日、7月20日、10月20日 | 立春、立夏、立秋、立冬までの約18日間のこと |
| 二百十日 にひゃくとおか |
9月1日 | 立春から210日目にあたり、台風が発生する時期といわれる。 |
| 二百二十日 にひゃくはつか |
9月11日 | 立春から220日目にあたり、台風が発生する時期といわれる。 |
※1. 「四立」(立春、立夏、立秋、立冬)の「立」には新しい季節になるという意味があり、前日はそれぞれ節分と呼ばれる。
※2. 陰陽五行説(古代中国の世界観。自然界の物質は「陰」と「陽」に分けることができるとする「陰陽説」と、自然界は木、火、土、金、水の5つの要素で成り立っているという「五行説」が組み合わさった思想)で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水とし、残りの土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用という。一般的には立秋前の18日間の夏土用をさし、年によっては、土用の期間に丑の日が2回訪れることもある。土用の丑の日に、「う」のつくもの(うなぎ、梅干しなど)を食べると病気にならないという言い伝えがある。
次回は、『二十四節気と七十二候』を紹介します。

