在メルボルン日本国総領事館主催
「ようこそメルボルンへ!」開催
― ワーキングホリデー・留学生向け交流イベント ―
2025年8月20日、在メルボルン日本国総領事館にて、ワーキングホリデーや留学生を対象としたイベント「ようこそメルボルンへ!」が開催されました。総領事館が主催するこのイベントは、メルボルンでの生活を始めた方たちに向けて、安全で充実した滞在をサポートすると同時に、参加者同士がつながるきっかけを提供する場として企画されました。
開会の挨拶
冒頭では、古谷総領事が参加者へ挨拶を行いました。
「昨年11月に着任して以来、ワーキングホリデーや留学生の方々が多く渡豪していることを強く実感しています。皆さんが安全で有意義な生活を送れることを願っていますし、困難や悩みを抱えた際には、ぜひ気軽に声を届けてほしいと思います。総領事館は敷居の低い、開かれた存在でありたいと考えています」と語りかけました。
八重樫領事からは、「総領事館での開催というと堅いイメージがありますが、本日はざっくばらんな会にしたいと思います」と、会場を和ませる挨拶がありました。
Dengon Net / DN Media Australia より
「今回のイベントは、総領事館という公式な場を活用しながらも、できるだけ参加者に近い形で交流や情報提供を行うものです。英語、仕事、友達づくりといった皆さんが抱える不安や課題について率直に話し合い、解決の糸口を見つけられる場になれば」と呼びかけました。
日本人コミュニティーグループ Win x Win 代表 RYO KANDA さんからは
「来たばかりで不安な方も、ぜひ気軽に色々なイベントに参加して友達を作ってほしい。カジュアルな雰囲気なのでリラックスして楽しんでください」との呼びかけがありました。
同じく日本人コミュニティーグループ「コアニキ」初代代表のFUTA KITAYAMAさんからは、「メルボルンで生き延びるための情報を共有し、日系コミュニティー全体を盛り上げていきたい」との思いが語られました。
参加者への事前アンケートで、最も多く挙げられた悩みは「英語力」、次いで「仕事」「友人関係」。
当日はそれぞれのテーマに沿った具体的なアドバイスや体験談が共有されました。
-- 情報共有のテーマ例 --
-
英語学習
学校、仕事、イベント参加など、自分に合った方法を模索し続けることが重要。 -
就労
「日系=ローカルではない」という誤解にとらわれず、まずは一歩を踏み出すことが大切。
最低賃金や試用期間についても注意点が共有されました。 -
友人関係
年齢や立場を超えた交流の重要性が語られ、SNS、LINE交換など小さな一歩が大きな支えになることが強調されました。 -
生活情報
公共交通の利用方法やアプリ活用(Googleマップ、トラムトラッカー、Arevoなど)、シェアハウス選びの注意点、生活用水、洗濯機、冷暖房、共有の生活用品の使用ルールなど、オーストラリアのシェアハウスならではの、生活に直結する実践的な知識、ルールも共有されました。
また、シェアハウスにまつわるトラブル事例や、近年増加している詐欺の手口についても具体的に紹介され、参加者に注意喚起がなされました。
交流会
後半は飲み物を片手に自由交流の時間が設けられ、参加者同士が積極的に情報交換、連絡先の交換を行いました。留学・ワーホリ経験者のリアルな体験談や、これから挑戦する人の不安などが交わされ、和やかな雰囲気の中で新たなつながりが生まれました。
まとめ
今回の「ようこそメルボルンへ!」は、総領事館、メディア、日系コミュニティー団体、そして参加者自身が一体となり、メルボルンでの生活に役立つ知識やネットワークを共有する貴重な機会となりました。
孤立しがちな環境の中で「つながりをつくること」が最大のテーマであり、参加者からは「安心した」「友達ができた」といった声も多く聞かれました。
総領事館とコミュニティー団体、そしてDengon Net / DN Media Australia が協力して行ったこの取り組みは、今後も日本人コミュニティーの支えとなる重要な活動として続いていくことが期待されます。
おわりに
交流会で、参加者みなさんの笑顔があふれる会話の輪を見て、顔を合わせて話すことの力を感じました。
オンライン全盛の時代だからこそ、アナログな交流の価値を再認識できる一日となりました。