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オーストラリアで産婦人科を受診するときに知っておきたいこと - Public Hospital -(2026年10月)- Dr Risako に聞いてみよう!

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オーストラリアで産婦人科を受診するときに知っておきたいこと
「Public Hospital」編
 

日本とオーストラリアでは、産婦人科を受診するまでの流れや、通院・検査・手術を受ける仕組みに大きな違いがあります。「日本の感覚で受診しようとしたら、思っていたのと違った……」と戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
前回から数回に分けて、オーストラリアで産婦人科を受診する際に知っておきたいポイントをご紹介しています。
今回は、Public Hospitalのメリット・デメリットについてお話します。

※この記事は、私自身がメルボルン都市圏の公立病院2施設およびPrivateで勤務した経験をもとにご紹介しています。実際には、個々の状況や医療機関などによって異なる場合があります。

◆ Public Hospital最大の特徴 - 費用の心配が少ない
GPからPublic Hospitalの産科・婦人科外来に紹介される場合についてです。
一番の特徴でありメリットは、Medicareの対象となる方であれば、基本的に自己負担なく診察・検査・治療を受けられることです。

◆ Public Hospitalのメリット
● 費用を心配せず、必要な医療を受けられる
病状が想定以上に重かったり、治療の経過で予期せぬことが起こり、複数回の入院や複数の診療科による診療が必要になっても、基本的に追加の費用はありません。
救急外来(Emergency Department)も自己負担なく受診できます。
また、医療機関によりますが、理学療法士や臨床心理士など、医師以外の医療専門職によるサービスも追加費用なく受けられる場合があります。

● 複雑な症例にも対応できる

高度肥満や重度の持病がある場合、宗教上の理由で輸血を受けられない場合、複数の臓器にまたがる病気がある場合など、医学的に複雑な状況では、多診療科・多職種によるチーム医療が必要になることがあります。Public Hospitalでは、そのような体制が整っており、診療科や職種を超えたミーティングを通して、患者さん一人ひとりに合った治療方針が検討されます。

◆ Public Hospitalのデメリット
● 受診する病院を自由に選べない
お住まいの地域などによって、紹介される病院が決まるのが一般的です。

● 診察・手術に待機リストがある
GPからの紹介状をもとに病状の緊急度が判断され、そのうえで診察の優先順位が決められます。その後、病院から診察日の案内が郵送で届くのを待つことになります。
緊急度の高い、例えば悪性腫瘍(がん)が疑われる場合には、一般的に4週間以内に診察が受けられます。一方で、緊急度が低い場合や、GPにて引き続き適切な治療を行うことが可能と判断された場合には初診まで長期間待つことがあり、病状によっては1年以上待つこともあります。
手術についても同様で、緊急度が高い場合には比較的早く手術が行われますが、緊急性が低い場合には長期間待つこともあります。
近年は、生活費や民間保険料の上昇などを背景に、Public Hospitalを希望する患者さんも増えています。病院側も限られた医療資源のなかで、多くの紹介状を緊急度に応じて処理しているため、緊急性が低いと判断された症状では、待機期間が長くなってしまうことがあります。
もしGPからPublic Hospitalへ紹介された後、なかなか病院から診察日の案内が届かない場合は、再度GPを受診することをおすすめします。

GPを受診することで、

  • Public hospitalでの診察を待つ間にできる他の治療を相談する
  • Private specialistへの紹介を検討する
  • 病状が変化した場合には、Public hospitalへ紹介状を再送してもらい、緊急度を再評価してもらう

といった対応が可能です。

なお、ここまでの話は主に婦人科診療についてです。
産科では妊婦健診のスケジュールがあらかじめ決まっているため、婦人科のような待機リストはありません。

● 担当医が毎回変わる
Public Hospitalには多くの医師が在籍しているため、毎回、異なる医師が診察を担当することが一般的です。また、教育機関を兼ねているため、研修中の医師が専門医の監督のもとで診察や手術を担当するのが一般的です。
そのため、これまでの経過を説明し直したり、担当医が変わることで治療方針に戸惑ったりすることもあります。

● 治療中に心配なことがあっても、直接問い合わせができない
緊急時にEmergency Departmentを受診する以外には、直接問い合わせることができず、GPに相談する必要があります。

● 診察や手術が直前・当日にキャンセルになることがある
稀ではありますが、病院内で緊急対応が必要になった場合や、前の手術が長引いた場合などには、スタッフ体制や安全面の都合から、予定していた手術が延期され、後日あらためて行われることがあります。一般的に振替日は自分では選べません。
お仕事やご家族の予定を調整していた方にとっては、大きな負担となることがあります。

● 個々の希望に細かく対応しにくい
Public Hospitalは大きな組織であるため、検査や治療について病院ごとのルールや方針があります。そのため、個々の希望に細かく対応することが難しい面があります。

次回はPrivate Specialistのメリット・デメリットについてご紹介いたします。

 
Dr. Risako
医学博士
桜井 理沙子
日・豪両国の資格を取得した産婦人科医が
安心の日本語診療を提供します。
診療場所: Clynden Avenue Specialist Clinic
43 Clynden Avenue, Malvern East, Victoria 3145
診療時間: Mon to Fri: 9am- 5pm
Tel: 03 8102 5800
Email: info@drrisako.com(日本語でどうぞ)
 
受診をご希望の場合は、GPにDr Risako Sakurai宛の紹介状を直接送付してもらうようご依頼いただくか、上記Websiteのお問い合わせフォーム、またはEmailからご連絡ください。日本語で対応しております。
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