
2025/01/28
その漢字 よみかた、だいじょうぶ? -『さ行』その3
皆さんは、読み方の分からない漢字や熟語に出会った時に、きちんと調べていますか? 想像や思い込みで済ませてしまう人も結構多いのではないでしょうか。
コンピューターや携帯電話が全盛で、文字の入力は自動変換でそつなくこなせるこのご時世。但し、人前で読み書きするとなると、そうはいかないもの。でも書く機会は、ぐっと減っているから、今回は正しい漢字の読み方を強化したいと思います。日常生活やビジネスシーンで使われる漢字を中心にチェックしましょう。
さ行 |
出納 |
金銭や物品の出し入れのこと。 |
実は「すいとう」とも「しゅつのう」とも読める漢字。読み方によって意味が変ってくるので要注意! ビジネスシーンで使われる場合はすいとうか多いので間違えないように。ちなみに「しゅつのう」と読む場合は、平安時代に役所や寺院で物品を出し入れしていた者をさします。 |
杜撰 |
手抜きで誤りが多いこと。 |
ずさんと読みます。耳にする事は多くても、意外と漢字を目にする機会は少ないのでは。中国で、杜黙という人の詩がいい加減なことから生まれた言葉という言い伝えがあります。 |
素性 |
血筋、家柄、生まれ育った境遇のこと。 |
つい「すせい」と読んでしまいそうですが、すじょうが正解。「素姓」や「素生」と書くことも。 |
逝去 |
「死」を意味する尊敬語 |
せいきょと読みます。一般的に他人や目上の人に対し使われます。家族や身内が亡くなった時は「死去:しきょ」を使用するので、読み方の他にも 間違った言葉を使わないようにご注意を。ちなみに、皇族が亡くなった際には「崩御(ほうぎょ)」や薨去(こうきょ)」を用います。 |
脆弱 |
もろくて弱いこと。 |
「きじゃく」ではなく、ぜいじゃくが正しい読み方。セキュリテー上の欠陥がある時などに使われる場合が多い。 |