ちょこっと まめ知識

知っておくとためになる、少し役に立つ雑学集

オーストラリアの宝くじ - 初心者はSaturday Lottoから

オーストラリアの宝くじ

日本でも、ロトやナンバーズといった数字選択式の宝くじが発売されて久しいが、“宝くじ”(正式名称は“当 せん金付証票”)といえば、やっぱりあの宝くじ。買い方には“バラ”か“連番”くらいのオプションしかないの に対して、オーストラリアの宝くじはなんだか難しそう。そんなオーストラリアの宝くじ初心者へ。
初心者はSaturday Lottoから
Lottery売り場宝くじ(Lottery)が買える場所は、ニュースエージェンシー、薬局、ショッピングセンターの通路などの専用ブース、ガソリンスタンド、一部のセブン・イレブン、オンライン。目印はソフト帽に髭を蓄えた“ジョージおじさん”のイラスト。
店頭の専用カウンターに立つと、目の前には各種試験でお馴染みのマークシート式“クーポン”が、種類別に備え付けられているはず。ここでは、オーストラリア最古にして最も人気が高い通称Saturday Lotto、ビクトリア州ではTattslottoを例に解説していこう。
 
まず、宝くじの基本は、数字選び。選んだ数字がどれだけ当選番号と一致しているかで賞金順位(Division)が決まる。Tattslottoの場合は、1~45の番号の中から6個の数字を選ぶだけ。クーポンを見ると、1~18の透かし文字が入った枠が18枠あり、1枠が1ゲームなので、1枚のクーポンで18ゲームまで買えるということになる。
各宝くじは最少ゲーム数が決まっていて、Tattslottoの場合は4ゲーム$3.30から。4ゲーム以上で自分がプレイしたい分の各枠内で6個ずつ、好みの数字を選んで×印を付ければ完了。代金と一緒にレジに渡すと、端末機で処理されたチケットと共にクーポンも返却してくれる。このチケットの持ち主が賞金の受け取り人となるので、現金と同じ扱いで決してなくさないように。
 
チケットとクーポンあとは土曜日の抽選を待つだけ。抽選では6個の当選番号(Winning Numbers)と2個の補助番号(Supplementary Numbers)が抽出され、1等は自分が選んだ6個の数字と当選番号が一致、2等は5個の当選番号と1個の補助番号、3等は5個の当選番号…というように、6等までが用意されている。抽選の模様はテレビのチャンネル7で放映されるほか、結果は翌日の新聞や宝くじ売り場、ウェブサイト、電話、SNSなどで知ることができる。
 
Tattsの宝くじは全部で6種類、日曜日以外毎日抽選があり、人気があるのはTattslotto、OzLotto、Powerballの3つ。どれも数字を選ぶという点で遊び方は同じだが、Powerballは40個の数字の中から6個と、20個の数字番号の中から1個を選ぶため、1等当選はかなり難しくなる。そのため、1等当選者がいなければ賞金はJackpotといって翌週に持ち越されていき、これが$数十millionといった高額に膨れ上がる。これに対して、Tattslottoはほぼ毎週1等当選者が出るので、Jackpotの代わりに年に6~7回Superdraw(更に高額なMegadrawは年に2回)と呼ばれる高額賞金の回が設けられている。
 
次回は、当選賞金の受け取り方や買い方についてお話しします。