知って・備えて 安全生活

一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2023年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。

シェア、ホームステイトラブル・オペアトラブル - 知って・備えて 安全生活

 知って・備えて 安全生活

一般的に治安が良いとされるオーストラリア・ビクトリア州。
しかし「日本を除く先進国の中では比較的安全」というだけで、決して安全とは言えません。
そこで、在メルボルン日本国総領事館が邦人滞在者に向け発信している『安全な生活のために』2023年度版から、生活にまつわるトラブル、防犯についての情報を抜粋し、皆さんにお届けします。
「自分の身は自分で守る」という心構えで、安全に生活できるよう心掛けてください。

ルームシェア・ホームステイに関するトラブル

オーナーがセクハラ行為を行う、契約にない料金を請求される、ボンドが返⾦されないなどのトラブルが発⽣しています。ルームシェアを決める前には条件をしっかり確認し、書⾯を作成するなどして後⽇のトラブル防⽌を心掛けてください。オーナー、シェアメイト、契約内容、安全⾯などを十分に確認した上で入居を決めてください。特に女性の⽅は、性的被害を防⽌するため次の点にも注意してください。

○シェアメイトが男性だけの場合、例え「すぐに別の⼥性が⼊居する」などと⾔われても信⽤しない。
○体を触られた、部屋を覗かれたなど、性的な被害に遭ったら、すぐに最寄りの警察署に届け出る。

【シェアハウスボンド⾦返⾦トラブル】
正式な契約書等を作成せずに入居したところ、インターネットの掲⽰板等で見た内容や条件とは異なる。
あるいは、退去時にボンドが返還されない等のトラブルが多く発⽣しています。
住居の選定時には⼗分確認を⾏った上で、正式な契約書を取り交わし、入居後は⽀払った家賃の領領収書を保管して下さい。オーナーが直接管理する物件は後⽇トラブルが発⽣しがちです。大⼿の不動産会社を使⽤されることをお勧めします。ボンド⾦はオーナーの口座ではなく、公的機関の⼝座に供託されるものですので、支払い後は領収書をもらうようにしてください。

この様なトラブルに遭った場合、ビクトリア州では以下の機関が対応しています。
各ホームページを確認し、相談、手続きを行ってください。
Dispute Settlement Centre of Victoria:仲裁につき、当事者双⽅の合意が必要
Tenants Victoria
Community Legal Centre:近くの無料法律相談所を検索可能
Victoria Civil Administrative Tribunal

住み込み労働(オペア)問題

主にワーキングホリデー中の邦⼈を狙って、無賃⾦で住居を提供する代わりに、ベビーシッター等の仕事を無報酬で⾏わせるといった無賃労働の形態が増加しています。
劣悪な労働条件で働かせたり、急に家を追い出され、路頭に迷うというケースが報告されているため、住み込み労働を⾏う際は、事前に労働条件を確認する・契約書のコピーを保管する等注意し、不審な点がある場合は、知⼈や弁護⼠、各種相談機関などへ相談するなどして、一⼈で抱え込まないようにしましょう。