日焼け対策

オーストラリアは世界で最も紫外線の強い国の一つ。しっかり日焼け対策をして、夏を楽しみましょう!

【新連載】日焼け対策 - なぜ日焼けする?

日焼け対策 

澄みきった青い空に美しい海。せっかくオーストラリアに来たんだから、ビーチにスポーツにキャンプにと、アウトドアを満喫したいもの。でも、ちょっと待って。オーストラリアは紫外線の強い国で、世界で最も皮膚がんの発症率が高い国の一つ。うっかり素肌を太陽の下でさらしていたら、とんでもないことになってしまう…かも。そこで「日焼け対策」。しっかり日焼け予防をして、オーストラリアの夏をエンジョイしましょう。

● ● ● なぜ日焼けをするの? ● ● ●

「日焼け」は紫外線(Ultraviolet Radiation=UVR)の影響によって起こります。紫外線は肉眼では見えず、波長(光は細かく振動して伝わる波で、それぞれの振動の波の幅を表す)が長いものから、UVA、UVB、UVCに分けられます。

紫外線と皮膚の関係UVAは肌のより深い部分である真皮まで到達するため、真皮内のコラーゲンを破壊し、シミ、シワなどの長期に渡る肌のダメージの原因となります。日焼けサロンの紫外線は主にこのUVAを使っています。

UVBは肌表面の表皮に作用して化学変化を起こし、血管を拡張させてサンバーン(Sunburn 赤い炎症)を起こします。UVAよりも強力で皮膚に大きなダメージを与えます。

サンバーンの後、表皮の基底層にあるメラノサイトという色素細胞でメラニン(褐色の色素)の生成が始まり、サンタン(Suntan 肌が黒くなる)となります。これは表皮の下にある真皮まで紫外線が達するのを防ぐためです。傷ついた皮膚細胞は、自滅して剥がれ落ちることにより、がんへと進行するのを免れる仕組みになっています。

ちなみにUVCは地球を取り巻く大気に吸収・拡散されるためにほとんど地上には届きません。

次回は、日焼けをした時のケアなどを紹介します。

取材協力: The Cancer Council Victoria