愛子先生の診察室便り

患者さんの健康上の気掛かりになることをお便りしていきます。

4月のメンタルヘルスを考える:精神科医Marikoの視点から(2024年4月)- 愛子先生の診療室便り

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4月のメンタルヘルスを考える:精神科医Marikoの視点から
 

オーストラリアを中心に、海外在住日本人向けへオンラインカウンセリングを提供している日本の精神科医/心理士の首藤まり子です。
愛子先生と連携していることもあり、今月から3ヶ月間、本コラムでメンタルヘルスについて発信します。今回は、不安定になりやすい4月のメンタルヘルスについて学んでみましょう。

新学期の緊張とその反動
オーストラリアでは1月末から2月にかけてが新学期のスタート、多くの人にとって緊張や不安を感じる時期です。この緊張感は4月頃から徐々に和らぎますが、その代わりに疲労やストレスに気付きやすくなる時期になります。

天候と気温の変化が与える影響
4月は多くの地域でサマータイムが終了し、秋冬へ向かう季節の変わり目。 わずかな時間のズレや移り気な天気など、外部環境の変化に適応することは思った以上にストレスを生じさせ、不安や不眠・うつ状態の原因になることがあります。

心と体の不調
日本では「メンタルヘルス不調者の約30%が最初に精神科以外(内科や婦人科など)を受診する」と言われます。心の不調はしばしば体の症状として現れますが、心の不調が原因だと気付くことは思いのほか難しいのです。心の不調はしばしば体の症状として現れるためです。頭痛や胃痛、慢性的な疲労は、心の不調のサインの可能性があります。

【メンタルヘルス不調で見られる身体症状】
・慢性的な疲労・倦怠感
・睡眠障害(睡眠が浅い、眠れない、過剰な睡眠)
・食欲の変化(食欲不振または過食)
・頭痛や胃痛などの身体的な痛み
・心拍数の増加・不規則な呼吸

【メンタルヘルス不調で見られる精神症状】
・一般的な興味・喜びの欠如
・気分が沈んでいる・怒りっぽい
・不安・恐怖
・自己評価の低下・劣等感
・集中力の欠如・決断困難
・慢性的な疲れ・やる気の欠如
・無意味さ・絶望感

そもそもカウンセリングとは?
心の悩みや不調を専門家に話すことで、問題点を整理・理解し、解決のためのアドバイスを受けることができます。ストレスなどの対処スキルを向上させることも可能です。
また、初期段階のメンタルヘルス不調は、お薬を使わずにカウンセリングなどの心理療法だけで改善することもよくあります。

最後に
体の不調と同じように、心の不調も早めの対処が回復の鍵です。
カウンセリングで「これは相談しちゃいけない」というNGな話題はありませんし、「話を聞いてほしい」でももちろん構いません。
また精神科医・産業医として、医療相談やお薬に関しての相談などより治療的なお悩みも受け付けています。必要に応じて愛子先生と連携を取ることで、皆さんに最適な解決法を提案します。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
MARIKO COUNSELLING
Mariko Shudo 精神科医/産業医/公認心理士(日本)
・MARIKO’s Wellness (HP)
カウンセリング詳細/予約
・お問い合わせ E: mariko@doctoraiko.com

カウンセリングサービス紹介

 

自己紹介・インタビュー

 

Dr. Aiko Tomita Dr. Aiko Tomita Logo 一人ひとりに向き合った医療を提供
富田愛子 Dr. Aiko(Tiarni)Tomita
W: doctoraiko.com.au
E: admin@doctoraiko.com

診療場所: MIDTOWN MEDICAL CLINIC
Level 4/250 Collins St, Melbourne
T: 03 8102 5800(日本語直通・下記診療時間内)
月 8:30-16:30
水 8:30-12:30
金 9:30-16:30
土(隔週)9:00-12:00

メンタルヘルス サポートとして、経験豊富な精神科医首藤まりこ先生が、オンラインカウンセリングをしています。
W: doctoraiko.com.au/services
詳細はWebサイトでご確認下さい。