
歯科治療が必要になるのは、虫歯になった時だけではありません。
歯の損傷とは?
歯の損傷とは、主に外傷により歯が欠損したり、断片化している状態を表します。
主な原因は?
幼少期に多くあるのは、家の中や公園で何かに歯をぶつけるなどして歯が抜けたり、ぐらついたりするアクシデントです。
そして、以前もご紹介したように、歯ぎしりも歯にダメージを与える原因になります。
どんな症状だと重症の外傷と呼ばれる?
緊急な治療を必要とする歯の損傷は、特に歯の象牙質と歯髄が露見してしまっている場合です。歯がすでになくなっていたり、ぐらぐらしていたり、歯茎から出血があることもあります。完全に歯が抜け落ちてしまうのを防ぐため、隣接している歯をぐらついている歯を接着させることがあります。歯髄への損傷がひどい場合は、最初の来院の際に歯根管治療を要することもあります。
または、治療を始める前に、歯の痛みと炎症を抑えるために抗生物質や鎮静剤を処方する場合もあります。そして2~4週間後にもう一度診察し、根管治療を開始して、その後クラウンを被せることになります。
そして、中でも最も重症なケースは、歯の根が水平、垂直、または斜めに割れている時です。
歯の根の先の方が水平に割れている歯は、抜歯をせずに済むこともありますが、後に歯髄が死んでしまったり感染症状が現れたら歯根管治療をすることになります。
歯が欠けてしまったら?
歯が損傷していると言っても、歯のエナメル質が少し欠けているだけの時もあります。歯のぐらつきもなく、歯茎からの出血もなく、舌で触った時に少し尖った感じやザラつきを感じる時は、これに当てはまります。
エナメル層と象牙質が損傷していたら?
深く損傷している場合、エナメル層と象牙質の両方が損傷を負っていることがあります。この場合も、歯が動いたりすることも歯茎からの出血もないでしょう。
主な治療方法は、象牙質に鎮静剤や抗生物質を塗り、詰め物やクラウンを被せる方法です。
もしもすでに歯髄がひどく傷付いている場合は、抜歯または歯根管治療が必要になります。
歯の損傷を防ぐためには?
歯を外傷から守るため、スポーツをする時はフェイスガードまたはマウスガードを付けましょう。マウスガードを付けることにより、歯や歯茎への外傷だけではなく、顔周りの骨やこめかみへの外傷、そして脳震盪のリスクも減らすことが出来ると実証されています。
例えば、アメリカンフットボール選手のフェイスガードとマウスガードの装着が義務付けられてなかった頃、選手が負った怪我の半数は顔や口でした。そして、保護器具の着用が義務付けられた後は、歯を怪我をする選手はほとんどいなくなりました。
現在、アメリカンフットボールだけではなく、野球、バスケットボール、サッカー、アイスホッケー、レスリング、ボクシング、ローラーブレーディング、スケートボーディング、バレーボールなど様々なスポーツをする時に、マウスガードの装着が推奨されています。
マウスガードは、歯科医院でオーダーメイドのものを作ることが出来ます。薬局やスポーツ用品店で購入が可能ですが、歯型に合わせて自分で成型しなければならないため、ぴったりと歯に合わなかったり、着け心地が悪かったりすることがあります。
そして、もしも歯ぎしりをしているのにスプリントを装着していない場合は歯医者でスプリントをオーダーする、もしくは一時的な緩和のためにマウスガードを利用しましょう。気付かないうちにとても強い力で歯と歯を擦り合わせ、歯が欠けたり最悪の場合は割れてしまうこともあります。自分では気付いていなくても、顎に痛みがあったり、鏡を見た時に歯が磨り減っていたり欠けているのに気付いたら、すぐに歯医者に相談しましょう。
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突然のアクシデントで起こることの多い歯の損傷。
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